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プロ野球

各球団最後の「防御率1点台」は誰だった?


◆ 今季は2点台の投手が最優秀防御率に輝く

 2016年のシーズンが終わり、ストーブリーグに突入。いよいよ来週には「NPB AWARDS 2016」が行われ、各賞の受賞者が発表される。今季の最優秀防御率は、パ・リーグが石川歩(ロッテ)で「2.16」。セ・リーグは菅野智之(巨人)の「2.01」がトップと、6年ぶりに“1点台”が生まれなかった。

 規定投球回に到達者で防御率1点台を記録した投手を振り返ると、15年に菅野、マイコラス(巨人)、ジョンソン(広島)、14年に金子千尋(オリックス)、13年に田中将大(楽天)、12年に吉川光夫(日本ハム)、摂津正(ソフトバンク)、11年に吉見一起(中日)、07年に成瀬善久(ロッテ)と、意外?にも直近10年間で8球団の投手が1点台を達成している。

 一方、西武、DeNA、阪神、ヤクルトの4球団の投手が1点台を記録したのは、20年以上も前の話。中でもセの3球団は、阪神が75年の安仁屋宗八、DeNAが大洋時代の71年に坂井勝二、ヤクルトに至っては国鉄時代の63年・金田正一まで遡る。

 それでもヤクルトは、その間に72年と73年の安田猛、80年の松岡弘、95年のブロス、00年の石井一久、08年の石川雅規が最優秀防御率を受賞している。ここ5年は防御率1点台という投手がいたものの、本来はそれだけ難しい数字ということだ。

◆ 12球団最後の防御率1点台を記録した投手

※規定投球回到達者に限る
【日本ハム】
吉川光夫 1.71(2012年)

【ソフトバンク】
摂津正 1.91(2012年)

【ロッテ】
成瀬善久 1.82(2007年)

【西武】
石井丈裕 1.94(1992年)

【楽天】
田中将大 1.27(2013年)

【オリックス】
金子千尋 1.98(2014年)

【広島】
ジョンソン 1.85(2015年)

【巨人】
菅野智之 1.91(2015年)
マイコラス 1.92(2015年)

【DeNA】
坂井勝二 1.87(1971年)

【阪神】
安仁屋宗八 1.91(1975年)

【ヤクルト】
金田正一 1.98(1963年)

【中日】
吉見一起 1.65(2011年)