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FAの上原浩治がイチローと同僚に!? 米メディアがマーリンズに獲得を“推薦“


レッドソックスからフリーエージェント(FA)となった上原浩治投手は来季、どのチームでプレーするのか。候補の1つとして、米メディアがイチロー外野手の所属するマーリンズを挙げている。

■イチロー所属のマ軍に「ベストフィット」!? 年俸は6億5000万円と算出

 レッドソックスからフリーエージェント(FA)となった上原浩治投手は来季、どのチームでプレーするのか。候補の1つとして、米メディアがイチロー外野手の所属するマーリンズを挙げている。

 ESPNでは、今オフにFAとなった選手のトップ50を選出。それぞれの選手がどの程度の契約を手にし、どのチームにフィットするかを分析している。執筆者は、レッズ、ナショナルズでGMを務めていたジム・ボウデン氏。強化のプロの目から予想年俸と「ベストフィット」のチームを割り出している。

 上原はFA選手ランキングの44位で登場。年俸は今季の900万ドル(約9億8100万円)から300万ドル(約3億2700万円)減の600万ドル(約6億5400万円)と算出された。

 寸評では「上原は今季、左打者を被打率.139と圧倒した。彼はフェンウェイ・パークでは防御率4.84だったのに対して、その他では防御率2.19ととても良かった」と紹介。敵地での防御率の方が圧倒的に優れていたというデータを持ち出している。

「ベストフィット」にレッドソックスの名前はなく、マーリンズ、パイレーツ、エンぜルス、ジャイアンツ、アスレチックスと5チームの名前が並んだ。

 マーリンズに移籍となれば、上原はイチローと初めてプレーすることになる。マーリンズは投手陣に大きな問題を抱えており、まずはエース右腕ホセ・フェルナンデスの悲劇の死で大きな穴が空いた先発投手の補強が急務となっているが、ブルペンの強化も必要だ。

■上原が加入すればマーリンズでクローザー候補も?

 球団は、今季途中加入でセットアッパーやクローザーを務めたフェルナンド・ロドニーとの契約延長オプションをシーズン後に破棄した。ロドニーは今季、パドレスで28試合に登板して防御率0.31と圧巻の投球を見せていたが、マーリンズ移籍後は防御率5.89と大幅に悪化していた。さらに、本来のクローザーのA・J・ラモスも安定感を欠き、試合終盤に試合をひっくり返されることが多かった。抜群の経験を誇る上原が加入すれば、クローザー候補となる可能性もある。

 その他、ランキング1位に選出されたヨエニス・セスペデス外野手(メッツからFA)は5年1億2900万ドル(約141億円)の契約を手にすると算出され、「ベストフィット」にはメッツを含めた8チームが挙げられるなど、大争奪戦は必至。2位のエドウィン・エンカーナシオン内野手(ブルージェイズからFA)は5年1億2000万ドル(約131億円)で、ブルージェイズやヤンキースなど6チームが候補となっている。

 さらに、注目を浴びているクローザーの2人は、ケンリー・ジャンセン(ドジャースからFA)がランキング3位に入り、5年8750万ドル(約95億4000万円)でドジャースら6チームにフィットすると予想。アロルディス・チャップマン(カブスからFA)は5年9000万ドル(約98億円)で、ヤンキース、カブスといった今季所属チームを含めた6チームが「ベストフィット」とされた。

 来季、上原がイチローと同じチームでプレーする可能性はあるのか。今後の動向から目が離せない。

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