侍ジャパン

過去3回の屈辱…アメリカが本気を出すとき


◆ アメリカが本気に?

 来年3月、いよいよ第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が開幕する。

 日本は13日まで4試合に渡る強化試合を行うなど、いよいよ本番が近づいてきたことを意識するようになったが、ほかの各国でも徐々に世界一を目指す準備がはじまっている。

 中でも注目なのがアメリカ代表。これまではWBCの参加に消極的だったが、今年はついに“ドリームチーム”が実現するのではないかと期待が高まっているのだ。

◆ まさにドリームチーム

 現地時間1日、「ニューヨーク・ポスト」にてアメリカ代表の予備リストに関するが報じられた。

 記事のメインとして扱われているのは、マイク・トラウトとブライス・ハーパーという2大スターの「名前がなかった」という部分であるが、最後に名前が載った選手として挙げられているメンバーは本当に豪華そのもの。もしこれが実現するようならば、過去3回と比較しても最強と言えるのではないか。主なメンバーは以下の通り。

【アメリカ代表・予備リスト】
<投手>
ノア・シンダーガード(メッツ)
デリン・ベタンセス(ヤンキース)
クリス・アーチャー(レイズ)
ジェーク・アリエッタ(カブス)
コリー・クルバー(インディアンス)
アンドリュー・ミラー(インディアンス)
デービッド・プライス(レッドソックス)
マックス・シャーザー(ナショナルズ)
ジャスティン・バーランダー(タイガース)

<捕手>
ジョナサン・ルクロイ(レンジャーズ)
バスター・ポージー(ジャイアンツ)

<内野手>
ノーラン・アレナド(ロッキーズ)
クリス・ブライアント(カブス)
エリック・ホズマー(ロイヤルズ)
イアン・キンズラー(タイガース)

<外野手>
ジャンカルロ・スタントン(マーリンズ)
クリスチャン・イエリチ(マーリンズ)

 リストづくりはジョー・トーリ氏を中心に行われているとのことで、もちろんこれが最終決定ではなく、入れ替えは起こりうるとされているものの、名前を見ているだけでわくわくするようなメンツだ。

◆ 真の世界一決定戦を

 これまでのWBCでは、消極的な姿勢が目立ったアメリカ代表。

 2006年の第1回大会はメジャーリーガーを揃えた“ドリームチーム”を結成するも、韓国やメキシコに敗れて第2ラウンドで敗退。2009年の第2回ではベスト4で消え、前回の2013年も第2ラウンド敗退と、屈辱を繰り返している。

 これまで何度も各球団や選手の代理人が言ってきたように「シーズンが最優先」というのは分かる。選手にかかるお金が大きいだけに、開幕直前の時期に行われる大会でケガでもしようものなら球団としてはたまったものではないし、選手としても自らの価値を下げることになってしまうからだ。

 しかし、そんなことを続けているからこそ、いつまで経っても「盛り上がらない大会」のままなのではないか。言い訳も悪態もなしに、純粋に野球の世界一を決める戦いをファンは望んでいる。

 現地時間13日、公式サイト『MLB.com』のトップニュースになったのが、「アレナドの国籍問題」。父がキューバ出身で母はプエルトリコ出身、でも生まれ育ったのはアメリカということで3つの国籍を選ぶ権利があったが、アレナドはアメリカを選択した。

 2年連続で本塁打と打点の二冠に輝き、4年連続でゴールドグラブに輝くメジャー屈指の三塁手が、アメリカ代表入りを表明。このニュースが“朗報”としてトップで扱われるというところからも、WBCへ向けた熱の高まりが垣間見える。

 今度こそ本気のアメリカが見られるか…。来年の春のたのしみが増えそうだ。