BASEBALL GATE

侍ジャパン

【侍ジャパン】大谷は「野球のエリート」…オランダ指揮官が大絶賛


 12日の「侍ジャパン強化試合」オランダ戦で5打数2安打1打点と活躍した大谷翔平(日本ハム)をオランダのヘンスリー・ミューレン監督がほめたたえた。

 この日、「6番・指名打者」で先発出場した大谷は、4点ビハインドの5回裏にフルカウントからの6球目を右中間スタンド上段へ突き刺した。

 日本はこの一発をきっかけに、打線が大爆発。この回、打者一巡となる猛攻で一挙6点を奪い、逆転に成功した。

 また、8回には左二塁打を放つなど、11日のメキシコ戦に続き、2試合連続でマルチ安打を記録した。

 試合後、会見に臨んだミューレン監督は、大谷の印象を問われると、「大きいだけじゃなく、非常に速いという印象を改めて受けました。投げている姿はビデオでしか見ていないですが、100マイル(約160キロ)を超える投球をする。一言で表すならば、“エリートプレーヤー”。きょうも大きなホームランを打たれましたし、その後の打席では二塁打を打たれました。最後は内野ゴロに打ち取ったが、あとわずかで内野安打になるくらいのスピードだった。22歳という若さも考えて、野球のエリートだなと思いました」と絶賛した。

 しかし、「メジャーで通用するのか」という問いには「非常に難しい質問。イチローや松井秀喜のように、日本で成績を収めて、メジャーでも素晴らしい成績を残した人もいます。しかし、成功しなかった例もある」と、明言を避けた。さらに、「個人的にはピッチャー大谷としてのプレーを見てみたい」と“打者大谷”よりも“投手大谷”に興味を示した。

 ミューレン監督はサンフランシスコ・ジャイアンツのコーチを務めていることもあり、今大会は自身にとって「スカウトの機会でもある。チームの力になってくれそうな選手を積極的に発掘したい」と話している。今回の試合では“投手大谷”を見ることはできなさそうだが、ミューレン監督の中の大谷の評価は確実に上がったことだろう。