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2016.11.11 11:00
【高校野球】いよいよ開幕!明治神宮大会 選ばれし10校による争いを制すのは…
◆ 秋の大一番!
侍ジャパンの強化試合にサッカー日本代表の国際親善試合、さらにはFA交渉の解禁日と盛りだくさんの11月11日。この日に明治神宮野球場で開幕するのが、「第47回 明治神宮野球大会」である。
毎年この時期に行われる大会。特徴的なのが日程の進行方向で、高校の部と大学の部に分かれている中、試合は同時進行で行われていく。
たとえば、高校の試合が午前中に2試合行われると、午後からは大学の試合が2試合開催されるといった流れ。同じ場所にいながら、1日で高校・大学のトップレベルのチームによる戦いが見られるのだ。
◆ センバツの選考に大きな影響
今回は「高校の部」について取り上げる。
参加校は10校で、各地区の秋季大会を勝ち上がったチームが出場。優勝するとその高校が所属する地区に「明治神宮枠」が与えられ、来春のセンバツに出場できる枠が1つ増えるのだ。
センバツは夏のように各県1代表ではないため、やや分かりにくいところがあるが、その仕組みをかんたんにおさらいしておこう。
まずは各県で秋季県大会が開催され、準優勝か3位までが地区大会への出場権を得る。たとえば関東だと、東京を除いた神奈川、埼玉、千葉、茨城、栃木、群馬に山梨を加えた7県で地区大会を戦い、優勝したチームが明治神宮大会への出場権を得る。そしてこの時点で来春のセンバツ出場も当確となる。
さらに、各地区にはセンバツの出場枠があり、関東大会で言えば「5~6」というのがそれ。東京都の2位チームとの兼ね合いなどで枠が変動するが、すなわち関東地区では準決勝まで勝ち上がっていれば、センバツ出場が濃厚となる。
そして残った1~2枠はベスト8のチームを比較して選考。戦いぶりや注目度なども含めて決定される。
そのため、神宮大会を優勝して得る「明治神宮枠」という名の「+1」は、地区のベスト8で敗れたチームにとってかなり大きい。その地区を制した代表チームを応援することになる。
◆ 各地区のプライドをかけた戦い
さて、今回の明治神宮大会に出場する10校は以下のように決まっている。
【明治神宮大会(高校の部)・出場校一覧】
北海道 札幌第一(北海道) ☆2年連続2回目
東 北 仙台育英(宮城) ☆2年ぶり6回目
関 東 作新学院(栃木) ☆41年ぶり2回目
東 京 早稲田実(東京) ☆11年ぶり7回目
東 海 静岡(静岡) ☆2年ぶり3回目
北信越 福井工大福井(福井) ☆初出場
近 畿 履正社(大阪) ☆11年ぶり2回目
中 国 宇部鴻城(山口) ☆2年ぶり2回目
四 国 明徳義塾(高知) ☆6年ぶり6回目
九 州 福岡大大濠(福岡) ☆初出場
今夏の甲子園を制した作新学院は、実に41年ぶりとなる秋の大舞台。エースの今井達也ら上級生の主力が抜けても、その強さを証明してみせた。
また、東京は清宮幸太郎擁する早稲田実業が11年ぶりの出場。怪物の戦いぶりにも注目が集まっている。
まさに“少数精鋭”、選ばれし10校による頂上決戦。果たして、どのチームが頂点を掴むのか。地区のプライドを掛けた戦いが今はじまる。
【各校・初戦の組み合わせ】
▼ 11月11日(金)
作新学院(関東/栃木)- 明徳義塾(四国/高知)
履正社(近畿/大阪)- 仙台育英(東北/宮城)
▼ 11月12日(土)
静岡(東海/静岡)- 早稲田実業(東京/東京)
札幌第一(北海道/北海道)- 宇部鴻城(中国/山口)
▼ 11月13日(日)
福岡大大濠(九州/福岡)- 作新学院 or 明徳義塾
福井工大福井(北信越/福井)-履正社 or 仙台育英