- 高校野球
2017.11.13 21:46
監督も驚く快進撃!創成館が大阪桐蔭を破り初出場初優勝に王手【明治神宮野球大会】
打線が機能した創成館が、7対4で大阪桐蔭を破り初の決勝進出。大阪桐蔭は、ミスから主導権を奪われ敗戦した。
★継投リレーで逃げ切り。連打で畳みかける勝負強さを発揮
大阪桐蔭を投打で圧倒した。試合後に稙田龍生監督が「こんな力があるんだな」とコメントしたほどだった。
打線は、1点を先制された直後の3回、先頭・德吉涼太内野手(2年)のヒットで出塁。犠打で一死二塁とし1番・野口恭佑外野手(2年)がヒットを放つと、相手の失策が重なり走者が生還。勢いは止まらず、2番、3番も連打でこの回4点を奪う。2点を返され迎えた5回にはクリーンアップの三連打で2点を追加。また9回には、1点を追加したあとの一死一塁、1ボール2ストライクで、打者が空振りする間に盗塁。最後の最後まで攻撃的な姿勢を貫いた。
投げては先発の七俵陸投手(2年)が、今大会初登板ながら堂々としたピッチング。味方のエラーもあり3回3失点も、連打を許さず、流れを渡すことはなかった。後を継いだ投手陣も3連投ながら安定感を見せ、4回以降は1失点だった。
グラウンドにも大きく掲げてある目標「全国制覇」は、もう目の前だ。
★詰めの甘さ露呈し7失点も、根尾が好リリーフ
「粗い野球だったと思う」。大阪桐蔭・西谷浩一監督は試合をこう振り返る。
先制こそするものの、直後の3回に2つのエラーが絡んで4点を返され、その裏には、ヒットを放ったにもかかわらず挟殺でアウトを増やしてしまった。「守りのミスも出ましまし、走塁のミスも出ました。バッティングもまだまだ。力不足です」(西谷監督)。
それでも6回からは根尾昂内野手(2年)が登板し、4回1失点7奪三振の好投。4点を追う9回3点差で満塁として相手を追い込むなど、底力も見られた。
主将の中川卓也内野手(2年)は「ピンチのときに全員で守れる守備力と、ピンチのときに抑えられる投手力を、もう一度上げていかなければいけない」と、課題を冷静に語った。
★準決勝・創成館vs大阪桐蔭
創成館 004020001=7
大阪桐蔭 012001001=4
【静】七俵、○川原、伊藤—平松
【日】●柿木、横川、根尾−小泉
文・写真=伊藤華子