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福田俊の4安打完封で星槎道都大が新たな歴史を刻む!創価大はあと一本が出ず惜敗【明治神宮野球大会】

今年の4月に改称した星槎道都大が創価大に1対0で勝利し、前身の道都大時代から数えて6回目の出場で初勝利を挙げた。

内角を強気に突く投球が光った福田


星槎道都大・山本文博監督が「今日は福田に尽きます」と語ったように、勝利の立役者はエース左腕の福田俊(ふくだ・すぐる/3年・横浜創学館)だ。

140km/hを超えるキレのあるストレートとスライダーなどを左右高低に上手く投げ分けて、創価大を4安打11三振1四球完封に抑えた。6回に相手投手の暴投で奪った虎の子の1点を守り抜き、チームを準決勝に導いた。

殊勲の福田は「あんまり覚えていないのですが、一人ひとりを抑えようと思って投げた結果が完封になりました」と無我夢中だったと振り返った。ピンチの場面でも「怯んだら負け」と言い聞かせて、内角を強気に突く投球は変わらなかった。

今春からの校名改称に伴い、「Make New History」をスローガンに掲げた1年の締めくくりとなる大会で、明治神宮大会初勝利という新たな歴史を刻んだ。

一方、敗れた創価大だが、今秋はリーグ戦で東京国際大に連敗した後に盛り返してリーグ戦と関東地区代表決定戦を勝ち上がった。それだけに岸雅司監督は「ここまで来ただけで凄いこと。4年生は最後まで諦めない素晴らしいチームを作ってくれました。ベンチ外の子も一生懸命で、ウチらしい“人間野球”ができました」と、悔しさの中にも晴れやかな表情だった。

★2回戦 星槎道都大vs創価大

星槎道都大 000001000=1
創価大 000000000=0
【星】○福田—塚原
【創】●杉山、望月−大河、萩原

文・写真=高木遊