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酒井良樹の決勝2ランで駒澤大が5季ぶりの1部復帰!【東都大学野球 1部2部入れ替え戦 日本大vs駒澤大2回戦】

決勝2ランを放った駒澤大・酒井(良)は拳を高々と掲げる

投打のかみ合った駒澤大が2対0で日本大に勝利。

互いに無得点で迎えた6回、2死からヒットにエラーが絡んで三塁とすると、4番の酒井良樹外野手(3年・修徳)が、狙っていたというスライダーを振り抜きライトスタンドへ2ランを放って先制。

投げては先発の辻本宙夢投手(3年・静岡)が7回5安打7奪三振の好投で2番手の白銀滉太投手(3年・日体大柏)へリレー。白銀が前日に続き無失点に抑える好救援を見せた。
大倉孝一監督が就任して2季目の今秋、駒澤大は15年秋以来となる1部復帰を決めた。

1部復帰を決め手喜ぶ駒澤大の選手たち

日本大は先発の田中凌平投手(4年・龍谷大平安)が4回、5回と三者凡退に抑えるなど好投を続けていたが、6回も2死を奪いながらピンチを招いて一振りに泣いた。
攻撃陣もほぼ毎回、走者を出しながら無得点。7回には2死三塁、9回も1死二塁とチャンスは作るが決定打に欠いた。昨秋リーグ優勝の日本大は15年春以来となる2部降格となった。

◎駒澤大・大倉孝一監督
「疲れました。ほっとしているという気持ちが強いです。1部を目指してやってきましたので、もう一度いろいろなことを洗い出して、一から準備して来季に備えたいと思います」

◎駒澤大・米満一聖主将
「キャプテンとして大倉監督の下で学んできたことを入れ替え戦でぶつけたことが勝利に繋がって嬉しいです。3年生以下の選手は頼りになるので、1部でもきっとやってくれると信じています」

試合後、駒澤大・米満主将は涙を見せた

◎駒澤大・辻本宙夢投手
「ほっとしています。4年生が今までやってきてくれたことをしっかり引き継いでやっていけるようにしたいです」

◎駒澤大・白銀滉太投手
「素直に嬉しいです。来年からも駒澤らしい野球ができるようにしたいです」

◎駒澤大酒井亮外野手
「僕が1年秋に2部に降格して、僕は2年春から試合に出させていただく機会が多くなったのですが、メンバーに入っていない人に申し訳ない気持ちや葛藤もありました。それでも大倉監督が就任してから『礼・明・慮』や球際について徹底されたのですが、そういう部分を本気で言い合ったりもしましたし、全員が本気になれたことが1部復帰につながったのだと思います。
目標は1部で優勝ですが、今回のリーグ戦のように先を見ずに駒澤流を一戦一戦やっていきたいです。これから新チームになってリセットはされますが、試合に出る選手に駒澤流というものは浸透させていきたいです」

駒澤大 000002000=2
日本大 000000000=0

【駒】〇辻本、白銀―長
【日】●田中(凌)、川西―八田
本塁打:駒澤大・酒井(良)≪6回2ラン≫

文・写真:山田沙希子