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プロ野球

田中が決勝タイムリー!広島東洋が5回降雨コールドで2勝0敗!

5回、田中の2点打で先制し、喜ぶ広島ナインとファン=マツダ【写真提供:共同通信社】


 広島東洋が5回降雨コールドのため、3対0で横浜DeNAに勝利。アドバンテージを含めた対戦成績を2勝0敗とした。

 本拠地で迎え撃つ広島東洋の先発は今季15勝3敗、防御率2.58の薮田。前日まで阪神と激戦を繰り広げた横浜DeNAは今季6勝6敗、防御率3.40の石田が先発マウンドに上った。広島東洋は初回に先頭打者の田中の四球から2死3塁としたが、4番の松山が中飛に倒れて先制ならず。対する横浜DeNAは3回に1死から石田、倉本と下位打線の連続ヒットで1、2塁のチャンスを作ったが、1番の桑原がショートゴロ併殺打に倒れ、両先発による投手戦が展開された。

 そのまま両チームとも得点を奪えず、0対0のまま迎えた5回裏だった。完了すれば試合成立となるイニングで、広島東洋はバティスタが四球を選んだ後に新井がヒットで続き、西川が犠打で送って1死2、3塁。會澤の四球で満塁となった後に9番・薮田は三振に倒れて2死となったが、「薮田が頑張っていたので」という田中が、センター前に2点タイムリーを放って均衡を破った。続く菊池も「とにかく必死で走った」という内野安打で続いて1点を追加。広島東洋が3点を先制した。

 すると、試合前から降り続いた雨が5回終了直後のグラウンド整備に入ったところで激しくなり、30分以上の中断の後、試合継続は困難と判断した審判団がコールドゲームを宣告。天も味方につけた広島東洋が大きな1勝を獲得。ファーストステージでは雨で流れを掴んだ感のあった横浜DeNAだったが、迎えたファイナルの初戦は雨に泣かされる形になった。