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2017.10.16 16:55
八重山諸島で鍛えた世代最速154キロ右腕 平良 海馬(八重山商工高)
「時は来た!ドラフト指名を待つ男たち」
平良 海馬 たいら・かいま
八重山商工高
投手・右投右打・173センチ84キロ・1999年11月15日生(17歳)
身体の強さを活かしたコンパクトなフォームから今夏沖縄大会で154キロを計測した八重山諸島産の剛腕。打撃でもドッシリと重心を落としたフォームから高校通算20発を越える長打力を備える。
沖縄県石垣市の平良は、市立真喜良小1年時に学童野球の真喜良サンウェーブで捕手として野球を始め、市立石垣中学で硬式野球の八重山ポニーズに入団。ここで投手に転ずると2年秋からエース。ポニーリーグ全国大会にも出場した。
そして甲子園でも実績を残している伊志嶺 吉盛監督(現:日本文理大附高硬式野球部監督)にあこがれ八重山商工高に入学すると、1年春からベンチ入り。夏の沖縄大会では早くも1回戦・普天間との引き分け再試合に出場。秋からは5番左翼手のポジションをつかみ、ベスト8入りに貢献。2年夏には初戦の八重山戦で先制3ランを放つなど、沖縄大会ベスト8入りの原動力となった。
伊志嶺監督が勇退。少人数校の主将として大きな責任を担った2年秋は、夏に敗れた嘉手納に初戦敗退。しかしその悔しさを胸に積んだ冬のトレーニングは爆発的なストレートを生んだ。迎えた春季沖縄県大会、宮古工との連合チームで挑んだ試合では延長10回3失点で中部商に初戦敗退も152キロを計測し10奪三振。ここで平良の名は沖縄県のみならず九州全土に知れ渡ることとなる。
単独チームとして臨んだ最後の夏は、首里と対戦。8回を投げて9奪三振を奪ったものの、自らの暴投で決勝点を与えてしまい0-1で初戦敗退。しかし、4回には自己最速を更新する154キロを計測、これは今年のドラフト候補に挙がる同世代の投手の中で最速である。
体形に似合わずフィールディング能力も高く、変化球の習得意欲も旺盛。生粋の野球小僧は日本野球界最高峰の世界でも、自分の活躍を通じ野球の楽しさを観衆に伝えていく。