決勝打の東洋大・中川はベース上でガッツポーズ

東洋大が延長11回の末、10対7で國學院大に勝利。

2回、今季初スタメンの原澤健人内野手（※指名打者で出場／4年・前橋工）がレフトスタンドへ先制弾を叩きこみ、3回には中川圭太内野手（3年・PL学園）のタイムリー二塁打、佐藤都志也内野手（2年・聖光学院）の3ランで序盤に5－0とリードを広げる。

5回に國學院大に追いつかれ、その後は互いに点を取り合い7－7のまま延長戦に突入。10回には死球と犠打で1死二塁のチャンスを作るも、併殺で生かせず。だが11回、2死一、二塁から中川が中越えとなる2点タイムリー二塁打で勝ち越しに成功。続く西川元気捕手（4年・浦和学院）にもタイムリーが生まれて打撃戦を制した。

先発した飯田晴海投手（4年・常総学院）は4回途中3失点で降板。以降はベンチ入りした全投手を使い切る継投策で、國學院大に1度もリードを許さず。8回途中から登板した7番手の村上頌樹投手（1年・智弁学園）が、2安打無失点5奪三振の好投で今季初勝利。

春新人賞の東洋大・村上は好救援で今季初勝利

試合後、高橋昭雄監督は「村上はさすが。4番（中川）もあの場面でよく打ってくれた。今日4安打？　大したものです」と投打のヒーローを称えた。

國學院大は2度、同点に追いつく粘りを見せるも及ばず。この試合前、１００安打まであと2本と迫っていた山﨑剛内野手（4年・日章学園）はソロ本塁打による1安打で、大台達成は明日以降に持ち越された・

◎東洋大・中川圭太内野手
「（11回の勝ち越し打について）みんなが繋いでくれていたので、自分が決めないといけないと思い打席に立ちました。
（前週、立正大に勝ち点を落とした後）『しっかりと勝つ雰囲気を作り、必死に4連勝を目指してやっていこう』とみんなで話し合いました」

東洋大　　01400110003=10
國學院大　00032011000=7
（延長11回）

【東】飯田、片山（翔）、甲斐野、藤井、上茶谷、梅津、村上―西川
【國】山岡、吉村、小玉、田村―横井
本塁打：東洋大・原澤《2回ソロ》、佐藤《3回3ラン》
國學院大・山﨑《7回ソロ》

文・写真：山田沙希子