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八田夏と北阪真規の2本塁打で日大が大勝し今季初の勝ち点!ドラフト候補・鍬原拓也7失点KO【東都大学野球 秋季リーグ戦 中央大vs日本大3回戦】

北阪の本塁打を祝福するベンチ。巻き返しのムードが生まれてきた

1回戦で4本塁打を浴びた日本大が、2回戦で勝ってタイに戻すと、3回戦では逆に4本塁打を放って9対5と中央大を破り、今季初の勝ち点を挙げた。

 日本大は先発の植谷翔磨投手(2年・松戸国際)が初回に1死二、三塁のピンチを招くが、ショートライナーでのダブルプレーでピンチをしのぐ。すると、その裏に打線が中央大のドラフト候補右腕・鍬原拓也投手(4年・北陸)を攻める。

 3番・上川畑大悟内野手(3年・倉敷商)がレフト前にしぶとく運んで出塁すると、さらに四球で2死一、二塁とチャンスを作る。ここで八田夏捕手(3年・履正社)が3ボール0ストライクから143km/hのストレートを強振すると、打球はレフトスタンドに飛び込む先制3ランとなった。

「初回の本塁打が大きかったです」と日本大の仲村恒一監督が振り返ったように、これで勢いに乗った打線は、2回にも鍬原の暴投と上川畑のタイムリーで2点を追加する。4回には北阪真規内野手(4年・智辯学園)が2ラン本塁打を放ち、1回戦で苦戦した鍬原を早々とマウンドから引きずり下ろした。
 投げては5回から登板した山本龍之介投手(2年・札幌日大)が5イニングを3安打1失点にまとめ、打線も7回に北阪と八田の2者連続本塁打でダメ押して、快勝を果たした。

 殊勲の北阪は、高校通算本塁打は「10本くらい」と話す。だが、大学で木製バットになり「力まず上から叩くイメージで振っています」といい、日々の自主練習での打撃や10kg増えた体重や筋肉量の増加で打球に力強さがついたという。
 秋季リーグ開幕からちょうど1ヶ月経っての勝ち点に「これで雰囲気も良くなったので、基本からしっかりやっていきたいです」と話し、安堵ともにより一層気を引き締めていた。

卒業後はセガサミーに進む北阪。最後のシーズンでさらなる活躍を狙う

7回、北阪に続きこの日2本目の本塁打を放った八田。打撃好調を続けたい

★中央大vs日本大3回戦
中央大 003101000=5
日本大 320200201=9
【日】植谷、小谷野、○山本龍−八田
【中】●鍬原、水谷、花城—保坂
本塁打:日本大・八田(1回3ラン、7回ソロ)北阪(4回2ラン、7回ソロ)

◎日本大・仲村恒一監督
「効果的に本塁打が出てくれました。ただ、つまらないミスが今日もあったので、まだまだきっちりやっていかないといけません。(次週は試合がなく)幸い時間があるので、修正していきたいです」

文・写真:高木遊