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立正大が亜大に粘り勝ち。来秋ドラフト候補・小郷裕哉は2打席連続弾【東都大学野球 秋季リーグ戦 亜細亜大vs立正大 1回戦 】

パンチ力に加えて俊足も武器の小郷(おごう)

 勝負強さに定評のある亜細亜大に、今秋から1部に復帰した立正大が5対3と粘り勝ち。今季初の勝ち点獲得に向けて先勝した。

 試合序盤に輝きを放ったのが、1番の小郷裕哉外野手(3年・関西)だ。「強いストレートに振り負けないように」と立った打席で、逆方向のレフトへの先頭打者本塁打を放って、チームに勢いをもたらす。さらに3回には「ストレートを打ったので次はカーブで来ると思いました」と今度はライトスタンドに飛び込む2打席連続本塁打を放った。

 だが、その後も亜細亜大は粘り強い攻撃で食い下がり、試合は3対3で終盤戦へ。試合開始から3時間を超えて消耗戦の様相を呈した試合に蹴りをつけたのは、侍ジャパン大学代表で正捕手を務めた小畑尋規捕手(4年・北照)だ。

 8回裏1死一塁の場面でドラフト候補左腕・高橋遥人投手(4年・常葉大橘)に対し、追い込まれてからファウルで粘ると、ストレートを右中間に弾き飛ばすタイムリー二塁打で勝ち越しに成功した。また、続く大平夏輝内野手(4年・東邦)も三塁打を放ちダメ押し。
 立正大が3時間15分にわたる接戦を制した。

ユニバーシアードを経て打撃技術も向上している小畑

★亜細亜大vs立正大1回戦
亜細亜大 000111000=3
立正大  10101002X=5
【亜】中村稔、平内、●高橋遥、山城−頓宮
【立】鈴木、渡部、○釘宮—小畑
本塁打:立正大・小郷(1回ソロ、3回ソロ)亜細亜大・正随(4回ソロ)

◎立正大・坂田精二郎監督
「選手がよく粘ってくれました。互角に戦えて勝てたことは収穫です。(先発要員の釘宮をつぎ込んでの勝利に)投手がいなくて困っているところですが、いなかったらいなかったで(台頭する選手が)出てくるものですので」

文・写真:高木遊