プロ初完封で１０勝目を挙げた西武・野上＝メットライフドーム【写真提供:共同通信社】

　埼玉西武の野上が23日のオリックス戦（メットライフ）で9回を4安打無失点に抑えてプロ初完封勝利。2013年以来4年ぶりの2ケタ勝利も達成した。

　「プレッシャーは特にありませんでした。ここ2試合、先発として仕事ができてなかったので、まずは自分の仕事をキッチリやろうと頑張りました」と野上。初回3者凡退スタートの後、2回は1ヒット1四球で1死1、2塁のピンチを背負ったが、T－岡田をセンターフライ、大城をファーストゴロに打ち取って無失点。「（捕手の）岡田のリードが良かったです」と謙遜したが、その後は危なげないピッチングでチャンスすら作らせずに9回を散発の4安打1四球の無失点で初完封勝利を飾った。

　プロ9年目での初完封に「試合前、モニターを見ながら『球がどうかな』と不安だったけど、試合に入って力まずコントロール良く投げていたね。何かをつかんだような気がします」と辻監督。CSでの下克上へ向けて、大きな収穫を得たマウンドとなった。