６回無安打無失点で５勝目を挙げ、声援に応えるＤｅＮＡ・石田＝ナゴヤドーム【写真提供:共同通信社】

横浜DeNAの3年目左腕・石田が23日の中日戦で6回まで無安打無失点投球。そのまま7回に交代して偉業達成はならなかったが、「代わるなら代わるでいいと思っていた。自分に勝ちが付くのはうれしい」と自身8月4日以来の5勝目を喜んだ。

　今季4勝（6敗）に留まっていた石田だったが、この日は初回からテンポの良いピッチングを展開。「大事な初戦を任せてもらった以上、チームにいい流れ作ることを考えマウンドに上がりました。初回から野手の皆さんに大量援護していただき、リズムよく大胆に攻めの投球ができました。試合を作ることができ良かったです」と石田。初回を3者凡退に仕留めると、その後もストライク先行の投球で6回を3四球のみの無安打無失点。ノーヒットノーランの可能性も残していたが、打線の大量援護もあって7奪三振、計95球でマウンドを降りた。

　プロ1年目の2勝（6敗、防御率2.89）から、2年目の昨季に9勝（4敗、防御率3.12）を挙げて大きく飛躍。今季は開幕投手も務めて2ケタ勝利を期待されたが、4月に左肘の違和感で約1カ月半の戦線離脱。復帰後も本来のピッチングが影を潜め、なかなか白星が伸びなかった。だが、この日は文句なしの勝利。エース復活でCS進出へ向けたチームにも弾みがつきそうだ。