阪神を無四球で完封し、１６勝目を挙げた巨人・菅野＝甲子園【写真提供:共同通信社】

巨人の菅野が「完璧に近い」という投球で今季16勝目を挙げた。阪神打線を散発の2安打に抑え、無四球で今季4度目の完封勝利となった。

　横浜DeNAと熾烈な3位争いの中、エースの快投で試合のなかったライバルとの差を、再びゲーム差なしとした。個人タイトルでも、最多勝争いで2位の広島・薮田に2勝差とし、初の最多勝と2年連続3度目となる防御率1位のタイトルをほぼ手中にした。

　「初球から勝負球で行こうと小林と話した。いつも通りです」という菅野は「立ち上がりだけ気をつけた。相手の対策よりも、自分の投球だけを心がけた」と快投を振り返った。シーズン4完封は、巨人では96年の斎藤雅樹以来となるが、記録については「最後まで戦いきってから」と、チームのCS争いを重視し、残り10試合を切ったシーズンでも「自信を持ってマウンドに上がりたい」と力を込めた。