日本ハム戦の５回、本塁打を放ち、ベンチ前でアマダー（４９）とタッチする楽天・ウィーラー＝Ｋｏｂｏパーク宮城【写真提供:共同通信社】

　東北楽天が投打に圧倒し、6対0で北海道日本ハムに完勝した。

　前日は劇的な逆転試合で連勝を飾った東北楽天。先発マウンドには、この日が31歳の誕生日の美馬が上がった。すると打線が、北海道日本ハムの先発、2年目の上原に襲いかかり、2回裏にアマダーが「昨日サヨナラ勝ちで勢いに乗っているからね。それに美馬の10勝がかかっているからとにかく先制したかったんだ。甘いボールをしっかり叩けたよ」と20号ソロを放って先制すると、3回裏には中川、アマダー、銀次、ウィーラーの4連打で2点。4回裏にはオコエのタイムリー2塁打で1点と着実に追加点を重ねた。

　さらに東北楽天の猛攻は止まらず、3番手・村田に対しても、5回裏にウィーラーの28号ソロ、6回裏にはフェンス直撃でこの日3本目の2塁打で出塁したオコエが、中川の内野ゴロの間に生還するなど、2回から6回まで毎回得点の計6得点を挙げて、大いに美馬を盛り立てた。

　そして、美馬が素晴らしい投球を見せる。ストレートも140キロ台後半を連発し、失投なしでの無四球で、許した安打は散発の3安打のみ。得点圏に走者が進んだのは1度のみという完璧な内容で、今季初の完封勝利。自身初の2ケタ勝利となる10勝目を挙げ、申し分のないバースデーを自ら演出した。

　敗れた北海道日本ハムは打線が3安打のみ。先発の上原が3回1/3を8安打4失点（自責3）で降板し、今季5敗目を喫した。