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明大打線が12安打8得点!菅野を攻略して法大との打撃戦を制す!【東京六大学野球】

計134球を投げて8回途中4失点で白星を挙げた明大・齊藤

第1週で早大から勝ち点を奪った明大と12年秋以来の優勝を目指す法大の戦い。明大は先週リーグ戦初完封を飾った主将の齊藤大将(4年・桐蔭学園)、法大は春の最優秀防御率投手の菅野秀哉(3年・小高工)が先発。実績のある両投手による投手戦も予想されたが、試合は序盤から激しく動いた。

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まずは1回表、法大が1番・向山基生(3年・法政二)のヒットから犠打とエラーで無死1、3塁として3番・毛利元哉(2年・愛工大名電)のタイムリーで1点を先制。対する明大はその裏、1番・竹村春樹(4年・浦和学院)、2番・添田真海(2年・作新学院)の連打で無死2、3塁として3番・渡辺佳明(3年・横浜)の犠牲フライで同点。そして2回裏、明大が7番・高瀬雄大(3年・長崎西)、8番・橋本大征(2年・佼成学園)の連打の後、1番・竹村のセンターオーバーの2点タイムリー2塁打、さらに2番・添田もタイムリーで続いて3点をリード。法大も直後の3回表に2番・相馬優人(2年・健大高崎)、3番・毛利の連打から4番・中山翔太(3年・履正社)の内野ゴロの間に1点、続く5番・福田光輝(2年・大阪桐蔭)のタイムリーでさらに1点を返し、3回を終えて4対3と点の取り合いとなった。

先発した法大・菅野だったが、7回途中11安打7失点で降板した

 その後、台風接近で冷たい雨が降り始めた中、4回、5回と両先発が意地を見せてスコアは動かず。だが明大が6回、2死2塁から2番・添田がこの日自身3本目の安打&2本目のタイムリーを放って貴重な追加点を奪うと、続く7回には無死1塁から越智達矢(3年・丹原)のエンドランが決まって超鵜ホームイン。さらに代わった柏野智也(1年・広陵)から高瀬雄大(3年・長崎西)がライトスタンドへ自身リーグ戦初本塁打となる2ラン。リードを5点に広げて試合を決めた。
 走者を背負いながらも中盤以降は粘りのピッチングを続けた明大・齊藤は、8回途中134球で11安打も4失点のリリーフへバトンタッチ。2番手の水野匡貴(4年・静岡)が2イニングを無安打無失点に抑え、春季リーグで2連敗した法大との第1戦に勝利。敗れた法大は相手の12安打に匹敵する計11安打を放ったが、チャンスを活かしきれずに4点止まりだった。

■法政大vs明治大1回戦
法政大 102 000 010=4
明治大 130 001 30×=8
【法】●菅野、柏野、落合-中村浩、鎌倉
【明】〇齊藤、水野-橋本
本塁打:明治大・高瀬《7回2ラン》

◎明治大・善波達也監督
「(先発の)齊藤が初回にちょっとバタバタしましたけど、粘り強くゲームを作ってくれた。打つ方では期待していた添田、高瀬といったところでうまく繋がってくれた。ホームランも効果的でしたし、粘れた良いゲームでした。法大打線を相手に粘って、何とか4点に抑えられたのが良かった」

◎明治大・高瀬雄大(3年・長崎西)
「(本塁打は)打った瞬間行ったかなと思いました。(打った球は)インコース寄りのストレートです。この前の早大戦で自信がついたというか、余裕を持てるようになった。春に試合に出ていなかった選手がチャンスを活かしている。オープン戦でジャパンに選ばれた4人がいない間にチャンスを掴んで、チームの底上げになっていると思います」