- 大学野球
2017.09.09 20:23
ドラフト候補左腕・齊藤大将が初完投初完封。明大が早大に快勝【東京六大学野球】
今秋のドラフト候補左腕・齊藤大将投手(4年・桐蔭学園)が上手く力を抜いた投球で、早稲田大を6安打完封し、明治大が3対0で快勝した。
「今日は球持ちが本当に良かったです。自分が思っている齊藤よりはるかに良かったですね」と善波達也監督が笑ったように、サイドハンドから投じる140キロ台のストレートにスライダー、チェンジアップ、カットボールなどの変化球を上手く織り交ぜて凡打の山を築いた。
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今夏は侍ジャパン大学代表に選出され、日米大学野球(7月・アメリカ)とユニバーシアード(8月・台湾)を戦った。そこで東海大の青島凌也投手(3年・東海大相模)から教わったというチェンジアップや、投手陣全体のテンポの良い投球を学び、それを遺憾なく発揮した。
また、代表では主に中継ぎや抑えとしての起用だったが「先発でも中継ぎでも調整などやることに変わりはないです」と、しっかりとピークを合わせた。
自身にとってこれがリーグ戦初完投初完封となったが、試合後は喜びも控えめで「明日・明後日負けてしまっては意味がないので」と淡々と話したが、春季リーグはまさかの5位に沈んだ明治大にとって、この快勝発進は今後の起爆剤になることは間違いない。
★中日・中田宗男スカウト部長
「(齊藤は)打者からすると“打てそうで打てない”厄介なコンビネーションですね。エサを上手く蒔きながら抑えている印象で、打たせて取る投手の典型のような投球でした」
■明治大vs早稲田大1回戦
明治大 201000000=4
早稲田大 000000000=0
【明】◯齊藤—橋本
【早】●小島、北濱、今西、早川—岸本、小藤
文・写真:高木遊