阪神の鳥谷敬内野手が9月8日、甲子園で行われたDeNA戦にて通算2000本安打を達成した。プロ14年目での到達は日本人最速タイ。

●阪神・鳥谷敬が通算2000本安打達成、生え抜き2人目の快挙…甲子園での達成に大歓声

中谷将大を一塁に置いて迎えた二回。本拠地の大歓声に押されながら打席に入った鳥谷は、「1打席目に決めないとどんどんプレッシャーかかるので、1打席目で打ちたい」と最初の打席で決めるつもりだった。

その狙い通りDeNA先発の井納翔一が投じたフォークボールを捉え、右中間への適時二塁打で達成した。

「これで周りが静かになると思うので、ここから楽に野球ができるようになると思います。いつも通り毎打席、毎打席集中していこうという気持ちだったので、特別な思いというのはなかったです」

甲子園で達成できたことには、「球場はどこで決めたいというのはなかったですけど、達成してみて甲子園で良かったなと思いました」と話している。

プロ14年目での達成は榎本喜八、長嶋茂雄、張本勲に並ぶ史上4人目の日本人最速タイ記録。榎本、長嶋、張本が首位打者を複数回獲得した好打者だったのに対し、鳥谷はタイトル獲得なし。打率3割を超えたのも3回だけだったが安定した成績で試合に出続けたことによりスピード達成となった。

昨季の大不振により今季は定位置の遊撃手を明け渡してのスタートになったが、三塁手としてより打撃の意識を強くしたことにより、ここまで打率.301、40打点、4本塁打の成績を残している。

鳥谷の2000本安打達成にファンからは、「間違いなく阪神のレジェンド」「日々の努力の賜物！鳥谷選手おめでとうございます」「試合に出続けることの大切さと大変さを物語ってるね」「ケガを乗り越えての偉業達成おめでとうございます」「阪神一筋、とても誇らしいです」などの声が寄せられている。