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侍ジャパン

清宮に待望の今大会1号弾!日本が南アフリカに7回コールド勝ち!4勝1敗でスーパーラウンドへ!

写真提供:Getty Images


「第28回WBSC U-18ベースボールワールドカップ」(カナダ・サンダーベイ)のオープニングラウンドの最終戦が日本時間5日に行われ、侍ジャパンU-18日本代表が12対0で南アフリカ代表にコールド勝ち。4勝1敗でスーパーラウンドに向かう。
すでにスーパーラウンド進出を決めた日本は過去3試合から大幅に打順、メンバーを入れ替え、安田尚憲(履正社)が「3番・一塁」、清宮幸太郎(早稲田実)は「4番・DH」、中村奨成(広陵)は「6番・捕手」でスタメン出場。三浦銀二(福岡大付属大濠)が今大会初先発した。
気温6度の寒さの中での試合。今大会0勝3敗と勝ち星のない南アフリカに対し、日本は初回のチャンスこそ逃したが、2回裏1死3塁から増田珠(横浜)の犠牲フライで1点を先制。さらに3回裏に相手エラーから1番・丸山和郁(前橋育英)の右中間へのタイムリー2塁打、2番・小園海斗(報徳学園)のレフトへのタイムリー。その後、相手の守備の乱れから、安田、清宮、井上大成(日大三)のクリーンアップが3者連続2塁打。さらに増田にもタイムリーを放ち、この回6安打で一挙6点を奪った。
そして4回裏には待望の一発が生まれる。2死走者なしから打席に入った4番・清宮が、3ボール1ストライクからの4球目のチェンジアップを芯で捉え、ライトのフェンスを越える自身今大会1号にして高校通算110号本塁打。主将の今大会16打席目での生まれた一発でリードを7点に広げると、5回、6回と相手のミスもあった中で2点ずつを追加し、6回までに計10安打で12点を奪った。
投げては、先発の三浦が5回まで3安打1四球7奪三振での無失点で降板。2番手で今大会初登板となった櫻井周斗(日大三)が3四球で1死満塁のピンチを背負ったが、代わった清水達也(花咲徳栄)が2者連続三振で無失点を継続。7回表も続投した清水が無失点で抑え、大会規定によって7回コールド勝ちとなった。
これで日本は4勝1敗で、7日からのスーパーラウンドに進出。計6チームで争われるスーパーラウンドは、オープニングラウンドで対戦したチーム同士の成績を持ち越し、別組の3チームと対戦。計5試合分の成績の上位2チームが決勝へ、3位と4位が3位決定戦に進む。

■侍ジャパンU-18日本代表・スターティングメンバー
1(中)丸山和郁(前橋育英)
2(遊)小園海斗(報徳学園)
3(一)安田尚憲(履正社)
4(DH)清宮幸太郎(早稲田実)
5(二)井上大成(日大三)
6(捕)中村奨成(広陵)
7(左)増田珠(横浜)
8(右)伊藤康祐(中京大中京)
9(三)鯨井祥敬(東海大市原望洋)
投手・三浦銀二(福岡大大濠)

■小枝守監督
――大勝となった今日の試合を振り返って?
「今日出た選手が持ち味を出せたかなと。軸も振れるようになって来ましたし、少しずつ上がって来てるような気がします」
――軸の部分で言うと4番の清宮選手に今大会初本塁打が出たが?
「練習の時から、そろそろ芯に当たるんじゃないかなと言ってはいたんですけど、今日は本当に良い当たりでしたね」
――予感、変化などを感じていた?
「打つ姿勢が、当初はブレが大きすぎた。自分で対応しないといけないという焦りがあったと思う。追い込んだ方が良いタイプかもしれませんね」
――三浦投手が今大会初先発。今日の投手陣の働きは?
「三浦君は、僕は評価している。コーナーワークが非常にいい。清水君がだいぶボールが走ってきた。この間の雨の中の難しい状態で投げるよりは楽に投げれたと思います」
――オープニングラウンド全体を通しての収穫は?
「どうしても急造のチームなので、お互いを知り合うことが難しいんですけど、ようやく仲良しクラブではなくて、本音を言い合えるようなムードになってきました」
――明後日からスーパーラウンドの戦いとなるが?
「僕らにとっては目の前の試合をしっかり取るということが前提。しっかりとおのおの役割を果たして、色を出して行くというのが合言葉ですので、その通りにやっていきます」

■清宮幸太郎(早稲田実)
――今日の試合を振り返って?
「相手のミスもかなりありましたけど、その中でもしっかりゼロで抑えて点を取って、コールドで終われたのは、すごく内容のあるゲームだったかなと思います」
――チームの雰囲気は?
「点差が離れましたけど、みんなしっかり変わらず声を出してくれてましたし、いい雰囲気でできていたかなと思います」
――待望のホームランが出たが?
「だんだん昨日から自分の形になってきていて、打撃も柔らかくなってきているので、この感じで次もやっていきたい。打った瞬間入ったかなと思いました。2年前もぜんぜんダメで、今回もこっちに来てからあんまり調子が上がってきてなかったんですけど、やっと分かったというか、これが自分らしさかなというのが分かってきたかなと思います」
――自分らしさというのは?
「柔らかさかなと思います。上半身下半身すべてにおいて、ゆったりと自分の形で打つことが大事かなと思います。いろいろ試行錯誤しましたけど、今のところいい感じだと思います」
――高校通算110本目となったが、今までのホームランとまた違うのでは?
「あんま変わんないですけど、それでも110という響きいいですし、節目の1本だったかなと思います」
――そのホームランをきっかけにチームの雰囲気もまた良くなったのでは?
「そうですね。(ベンチに)帰ってきてからも、みんなに『やっとやん』とか『遅いよ』とか言われて、みんなすごく喜んでくれていたので、それが一番うれしかったです」
――オープニングラウンド全体を振り返って?
「新たな目標ができたというか、漠然としていたものがこの予選ラウンドで明確なものに変わった。みんなの目指すところが分かりやすくなったと思いますし、そこに向けてひとつずつ勝っていかないといけない。これから負けられない試合が続きますけど、しっかりともう一回、気を引き締めてやっていきたい」
――改めて明確な目標を聞かせてください。
「スーパーラウンドしっかり勝ち抜いて決勝で。どこが勝ち上がってくるかは分からないですけど、しっかり倒して、優勝することです」

■三浦銀二(福岡大大濠)
――今日のピッチングを振り返って?
「初回から真っ直ぐで押して行けたので良かったかなと思います」
――出番を待ちわびていたと思うが、どんな気持ちでマウンドへ上がった?
「(今日の先発は)昨日の試合が終わってから告げられた。今まで他のピッチャーが好投していたので、刺激をもらって、しっかりと投げることができました」
――日の丸を背負ってのマウンドは?
「日本を背負って投げるというのは楽しかったですし、しっかりと自分のピッチングができたので良かったと思います」
――今日はどういったところが良かった?
「リード通り投げれば、真っ直ぐもしっかりコントロールできたので良かった。スライダーを振ってくれていたので、そういうところは通用すると分かった」
――この先の試合に向けては?
「スーパーラウンドでも自分が投げるようなことがあれば、しっかり自分のピッチングをして、精一杯チームに貢献できればと思います。目標は優勝なので、それに繋がるように1戦1戦全力で戦っていければと思います」