ロッテ戦に先発し、５回無失点でプロ初勝利を挙げた楽天・藤平＝ＺＯＺＯマリン【写真提供:共同通信社】

東北楽天のドラフト1位ルーキー・藤平が22日の千葉ロッテ戦（ZOZOマリン）で5回2安打無失点の好投を見せてプロ初勝利、高卒新人では今季両リーグ白星一番乗りとなった。

　6月16日の阪神戦（5回5安打2失点）8月6日の千葉ロッテ戦（6回4安打2失点）に続くプロ3度目の登板。「今日はもう点数を1点も与えないという気持ちで、チームの連敗というのも続いていたので自分が止めようという気持ちで、強い気持ちを持って行きました」と藤平。先頭の加藤を三塁ファウルフライ、2番・荻野を148キロのストレートで空振り三振に仕留めると、続く鈴木には3塁打を許したが、4番・ペーニャは2球ストレートで連続ファウルの後、外角スライダーで空振り三振。その後も140キロ台の伸びのあるストレートにスライダー、フォークを交えて計7奪三振。5回を投げて98球と球数の多さに課題は残ったが、2安打無失点に抑え、四球も1つのみの好投で、連敗中のチームを救うと同時にうれしいプロ初勝利を挙げた。

　球団で高卒新人が勝利を挙げたのは田中、釜田、松井裕、安樂に続いて5人目。投手としてのポテンシャル、スター性ともに先輩たちと肩を並べる藤平。まだ18歳だが、ヒーローインタビューでの受け答えも頼もしい限り。「本当に自分はこれからだと思っているので、これからも1勝1勝を重ねていきたいと思っています。今日応援に来られなかったイーグルスのファンの方もいると思うので、今度はKoboパーク宮城で勝利を挙げられたらいいと思います」と力強く答えた。