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プロ野球

4投手での完封リレー!広島東洋が1点を守り切ってM25!

5回、先制本塁打を放ち、ナインとタッチを交わす広島・菊池=マツダ【写真提供:共同通信社】


 広島東洋が東京ヤクルトに1対0で勝利し、優勝へのマジックを25とした。両チームとも決定打が出ず、最少得点で試合が決まる投手戦となったが、菊池の値千金の一発を広島東洋が4人の継投で守り切った。

 広島東洋先発の中村祐は、序盤から走者を許す苦しい立ち上がりとなったが、要所で三振を取る投球で6回を無失点に抑えた。最大のピンチが2回。無死からリベロ、藤井の連打で1、2塁とされたが、中村悠と西浦を外野フライで走者の進塁を許さず、ブキャナンを三振で切り抜けた。4番の山田から2三振を奪うなど、力のあるストレートで東京ヤクルト打線に得点を許さず、約2カ月半ぶりとなる4勝目を挙げた。

 両チーム唯一の得点となったのが、5回の菊池の一発だった。3回まで東京ヤクルト先発のブキャナンに無安打に抑えられ、4回は盗塁失敗もあり、2四球と2安打でも無得点と悪い流れだったが、5回2死から「真っ直ぐ一本に絞っていけた。しっかりとらえることができた」というレフトスタンド上段への本塁打で均衡を破った。

 東京ヤクルトは相手を上回る8安打を放ったが、タイムリーが出なかった。終盤にはリリーフ陣を攻め、8回には1死2塁、9回も1死2、3塁のチャンスを作ったがあと一本が出ず、1失点に抑えた投手陣を援護することができなかった。