BASEBALL GATE

高校野球

清宮が高校通算新記録タイ107号弾丸弾!早実が八王子に雪辱し決勝へ

★逆方向に衝撃弾

第99回全国高校野球選手権西東京大会準決勝

早稲田実4-1八王子(7月28日・明治神宮野球場)

早稲田実(以下、早実)が昨夏の準々決勝で敗れた八王子に4対1で勝ち、2年ぶりとなる夏の決勝の舞台へ駒を進めた。


早実は初回に八王子先発の米原大地投手の暴投により先制点を挙げると、3回には清宮幸太郎内野手が四球で歩かされた直後に4番の野村大樹捕手がタイムリー二塁打を放ち、追加点を挙げた。

その裏に八王子は雪山幹太投手の暴投で1点を失うが直後のファーストゴロを清宮が冷静に処理し本塁封殺で同点を防ぐ。

早実打線は4回以降に立ち直ったプロ注目右腕・米原を打ちあぐねるが、その重い空気を払拭したのは、やはり清宮だった。

7回、先頭打者として打席に入った清宮は、2ボールからの外角低めのチェンジアップを逆らわずに強くミートすると、打球は左中間スタンドに弾丸ライナーで飛び込んだ。この衝撃の一発で自身の高校通算本塁打を高校新記録タイとなる107号に乗せ、チームにも再び活気を与える一発となった。

8回には橘内俊治内野手がセンター前にタイムリーを放ちダメ押し。3回に1点を失った先発の雪山も7四死球を与えながらも八王子打線を2安打に抑えて完投勝ち。早実が30日に行われる予定の決勝戦に駒を進めた。

☆視察に訪れた中日・正津英志スカウト

「文句なしの素晴らしいホームラン。引きつけすぎず、自分のポイントで打っているからこその打球。特に今大会は強引さがなくストライクゾーンをしっかり仕留めている印象です」

★早稲田実・清宮幸太郎主将(3年)

「(昨年敗れた八王子が相手で)この1年の成長を示すために勝たないといけない試合でした。準々決勝までは自分たちの力を発揮できていなかったので、このままではいけない、目の色を変えて戦おうと言ってきました。僕の本塁打よりチームが勝てたことが嬉しいです」

早稲田実 101000110=4
八王子 001000000=1
【早】◯雪山—野村
【八】●米原、村田—越村
本塁打:早稲田実・清宮(7回ソロ)

文・写真=高木遊