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2025年9・10月度の「月間JERAセ・リーグAWARD」はDeNA・筒香嘉智!復活を誇示する勝負強い打撃でノミネート4回

セントラル・リーグ公式表彰「月間JERAセ・リーグAWARD」の月間大賞公開選考会が10月8日に実施され、筒香嘉智(DeNA)が9・10月度の月間大賞に選出された。


■第7回セ・リーグ公式配信番組『JERAセ・リーグ レジェンドLIVE2025』はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=1RQtM4pJghE

「月間 JERA セ・リーグ AWARD」はこちら
https://cl-award.jp/


■勝負強さを発揮してノミネート4回

2023年に新設されたセ・リーグ公式表彰「月間JERAセ・リーグAWARD」。JERAセ・リーグ公式戦全375試合(セ・パ交流戦を除く)において、公式記録員が勝利に最も貢献した選手を試合毎にノミネート。月間単位でチーム別に集計を行い、最多回数の選手をチーム代表選手として各球団1名ずつの計6選手を選出する。そして月1回開催のセ・リーグ公式配信番組「JERAセ・リーグ レジェンドLIVE」にて公開選考会を実施し、高橋由伸氏(巨人)、鳥谷敬氏(阪神)、佐々木主浩氏(DeNA)、前田智徳氏(広島)、宮本慎也氏(ヤクルト)、川上憲伸氏(中日)の各球団のレジェンドOBたちが、独自かつ総合的な視点で議論・投票を行い、月間大賞選手1名を選出する。

優勝&CS進出チームが決定したシーズン最終盤の9月と10月度の「月間JERAセ・リーグAWARD」の各球団のノミネート選手(カッコ内はノミネートプレー)は、巨人:坂本勇人(9/10広島戦:決勝犠牲フライ、9/13阪神戦:9回裏代打逆転サヨナラ打)、ヤクルト:J.オスナ(9/11中日戦:勝ち越し満塁弾、9/22阪神戦:勝ち越し本塁打、9/26広島戦:先制打を含む3安打2打点)、DeNA:筒香嘉智(9/10阪神戦:逆転3ラン、9/14巨人戦:2点タイムリー、9/18中日戦:逆転3ラン含む4打点、9/26巨人戦:2安打2打点&全打席出塁)、中日:髙橋宏斗(9/20ヤクルト戦:2番手として登板して6回2/3を無失点、9/27阪神戦:7回途中2失点、134球の熱投)、阪神:佐藤輝明(9/2中日戦:先制2ラン、9/4中日戦:初回先制2ラン、9/15中日戦:先制打&2本塁打で5打点、10/2ヤクルト戦:先制犠飛&40号2ラン)、広島:中村奨成(9/11巨人戦:9回に連敗を止める勝ち越しソロ)となった。

この日の番組では、セ・リーグの最終順位と個人タイトルを踏まえてレジェンドOB陣がレギュラーシーズンを振り返り、CS展望なども行った。そして月間大賞の公開選考会では、ノミネート選手たちの活躍をハイライト映像で振った後、この日の議長を務めた前田氏の「ほぼ、僕の中では決まっているようなもの」の言葉に、他のレジェンドOB陣も「2人ですね」(佐々木氏)、「僕も2人で迷ってますけど」(髙橋氏)、「今日はみなさんと一緒ですよ(苦笑)」(川上氏)と同調した。その流れの中で投票が実施された結果、DeNA・筒香嘉智に4票(高橋氏、宮本氏、鳥谷氏、川上氏)、阪神・佐藤輝明に2票(前田氏、佐々木氏)が入り、9・10月の月間大賞に筒香が選出された。

【写真提供:共同通信社】

■「打点の多さで選びました」(鳥谷氏)

4年間のアメリカ生活から2024年4月に古巣・DeNAに復帰した筒香は、今季が帰国2年目のシーズンとなった。そして5月、7月と2度の登録抹消を経て迎えた8月に出場11試合ながら月間打率.355、8本塁打、12打点と爆発すると、9月に入っても勢いを継続し、ノミネートされた4試合を筆頭に勝負強いバッティングで、9・10月の合計22試合で打率.264、6本塁打、21打点を記録してチームのCS本拠地開催に貢献。今季最終戦となった10月1日のヤクルト戦(横浜)では今季20号2ランを放ち、日米通算250号本塁打を達成した。

この筒香の働きに、「9月に入ってオーラが出るようになってきた」(前田氏)、「打つ方もそうなんですけど、宮崎が怪我してサードに入って、ピッチャーにかける声とか、守備での貢献も大きかった」(佐々木氏)と佐藤に投票した2人も高評価。そして鳥谷氏は「佐藤選手も2ヶ月連続の素晴らしい活躍でしたけど、筒香選手の打点の多さで選びました」と投票理由を説明した。

過去、2023年の「月間JERAセ・リーグAWARD」は、3・4月度が村上頌樹(阪神)、5月度が細川成也(中日)、6・7月度が森下暢仁(広島)、8月度が岡本和真(巨人)、9・10月度が佐藤輝明(阪神)となり、年間大賞には東克樹(DeNA)。そして2024年は、3・4月度はヤフーレ(ヤクルト)、5月度は小園海斗(広島)、6・7月度は髙橋宏斗(中日)、8月度は佐藤輝明(阪神)、9・10月度は戸郷翔征(巨人)が選出され、年間大賞は2年連続で東克樹(DeNA)が受賞した。そして今年の3・4月度は山﨑伊織(巨人)、5月は森下翔太(阪神)、6・7月度はJ.ボスラー(中日)、8月度は佐藤輝明(阪神)だった。

月1回の公開選考会を行う「JERAセ・リーグ レジェンドLIVE」では、その他にもテーマに沿ったOBトークやファンからの質問コーナー、今後のペナントレース展望なども討論している。ノミネート情報はセ・リーグ6球団の公式Xや特設サイトにて発信。今季最後の配信となる次回は11月8日(水)19時配信開始予定で、年間大賞を決める公開選考会が実施される。