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プロ野球

2025年9月17日プロ野球ダイジェスト ― 接戦と一発と逆転劇が彩る夜

9月17日は、セ・パ両リーグで勝敗を左右する接戦や、一発と粘りが光った投打の好勝負が続きました。東京ヤクルトスワローズ対読売ジャイアンツの一戦ではヤクルトが先制するも巨人が中盤以降に逆転。パ・リーグでは東北楽天ゴールデンイーグルスが日本ハムファイターズにサヨナラ勝ち、千葉ロッテマリーンズがオリックス・バファローズとの僅差の攻防を制すなど、見応えのある試合が目立った一夜でした。

 

巨人がヤクルトの先制を覆す逆転勝利

神宮球場での東京ヤクルトスワローズ対読売ジャイアンツ戦は、ヤクルトが序盤に先制点を奪うも、巨人の反撃が光った。2回表、巨人はリチャード選手が2ラン本塁打を放ち同点とし、3回表には泉口友汰選手の犠牲フライで勝ち越し。投げては先発・戸郷翔征投手が6回4安打2失点と粘りの投球で7勝目をマークし、巨人が4―2で勝利を掴みました。ヤクルトは先発・奥川恭伸投手が試合をつくれず、打線も巨人先発を攻略できませんでした。

阪神が広島を6―1で下し優勝争いを強く意識

マツダスタジアムで行われた広島東洋カープ対阪神タイガース戦では、阪神が安定した投打で強さを見せる展開に。先発の村上投手が6回を投げ1失点、8奪三振と力投。打線も6回に集中打を浴びせ3点を加え、終盤にも追加点を挙げて6―1で快勝。広島打線は要所でのつながりを欠き、追い上げの糸口をつかめませんでした。阪神はこの勝利で優勝争いのプレッシャー下でも存在感を発揮しています。

横浜DeNA、投手戦を制し中日を1―0で下す

バンテリンドームでの横浜DeNAベイスターズ対中日ドラゴンズ戦は投手戦。横浜DeNAが東投手の好投もあって中日を1―0で抑え勝利。唯一の得点は最終回に得たスクイズかバントなど小技を絡めたもので、中日は打線が沈黙し得点できず。横浜DeNAの守備・リリーフ陣も集中力を見せ、勝利を手繰り寄せました。

パ・リーグの激戦と劇的な結末

楽天がサヨナラで日本ハムを下す

東北楽天ゴールデンイーグルス対北海道日本ハムファイターズ戦は延長戦にもつれ込み、11回表に日本ハムが一時リードを奪うも、楽天が11回裏にボイト選手がタイムリー二塁打を放ち、サヨナラ勝ちを収めました。勝利投手は楽天の西垣投手で、齋藤投手が敗戦。日本ハムは本塁打で効果的な一発はあったものの、それが勝利にはつながりませんでした。

ロッテがオリックスに接戦勝利、プロ初勝利を廣池に

千葉ロッテマリーンズ対オリックス・バファローズ戦も接戦となりました。3回にロッテが先制するものの、オリックスも6回に頓宮選手がソロホームランで同点。試合が動いたのは最終回、9回にロッテが野選などで出した走者を活かしサヨナラ勝ちとはまではいかないものの、1点を奪って逃げ切りました。勝利投手は廣池投手がプロ初勝利を手にし、オリックスは終盤の好機を活かせず。

ソフトバンクが打線爆発、先発全員安打で西武を11―8で撃破

みずほPayPayドームでの福岡ソフトバンクホークス対埼玉西武ライオンズ戦では、ソフトバンクが2回裏の攻撃で大量得点を奪うなど打線が爆発。中村晃選手や牧原大成選手らがタイムリーを放ち、1イニングで7点という猛攻を見せました。先発のモイネロ投手は2回表に先頭打者被本塁打で先制点を許すも、その後をしっかり踏ん張り、5回1失点で今季11勝目を挙げています。西武は序盤のリードを守れず、反撃も届きませんでした。

総括と注目点

この日の試合で特に印象的だったのは、「逆転」「サヨナラ」「打線の爆発」「投手の粘り」の四本柱。それぞれのチームが自分の強みを出し切った試合が多く、中でもパ・リーグでの激しい首位争いが改めて浮き彫りになりました。

ヤクルトは若手先発の起用や序盤での先制などいい形を作れたものの、巨人の勢いに押されるかたちに。阪神は優勝を見据えて盤石の試合運び。ソフトバンクは打線が全体でつながることで大きな点差もものともしない展開に。楽天の劇的な勝利はチームにとって大きな勢いになるでしょう。