- プロ野球
2025.08.07 18:00
2025年6・7月度の「月間JERAセ・リーグAWARD」は中日・J.ボスラー!サヨナラ2度演出、試合終盤で傑出した勝負強さを発揮!
セントラル・リーグ公式表彰「月間JERAセ・リーグAWARD」の月間大賞公開選考会が8月4日に実施され、J.ボスラー(中日)が6・7月度の月間大賞に選出された。
■第5回セ・リーグ公式配信番組『JERAセ・リーグ レジェンドLIVE2025』はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=z78bBwQCfWI
■「月間 JERA セ・リーグ AWARD」はこちら
https://cl-award.jp/
■ノミネート4回の選手が3人
2023年に新設されたセ・リーグ公式表彰「月間JERAセ・リーグAWARD」。JERAセ・リーグ公式戦全375試合(セ・パ交流戦を除く)において、公式記録員が勝利に最も貢献した選手を試合毎にノミネート。月間単位でチーム別に集計を行い、最多回数の選手をチーム代表選手として各球団1名ずつの計6選手を選出する。そして月1回開催のセ・リーグ公式配信番組「JERAセ・リーグ レジェンドLIVE」にて公開選考会を実施し、高橋由伸氏(巨人)、鳥谷敬氏(阪神)、佐々木主浩氏(DeNA)、前田智徳氏(広島)、宮本慎也氏(ヤクルト)、川上憲伸氏(中日)の各球団のレジェンドOBたちが、独自かつ総合的な視点で議論・投票を行い、月間大賞選手1名を選出する。
今回、交流戦明けからの6・7月度の「月間JERAセ・リーグAWARD」の各球団のノミネート選手(カッコ内はノミネートプレー)は、巨人・F.グリフィン(6/28DeNA戦:7回7奪三振無失点)、ヤクルト・赤羽由紘(7/5中日戦:延長12回決勝2ラン、7/21広島戦:逆転サヨナラ3ラン、7/26中日戦:7回勝ち越しタイムリー)、DeNA・東克樹(7/1中日戦:7回3安打2失点、7/8ヤクルト戦:7回4安打無失点、7/15広島戦:8回無失点、7/21中日戦:8回無失点)、中日・J.ボスラー(7/13広島戦:延長10回サヨナラタイムリー、7/15阪神戦:延長11回勝ち越しタイムリー、7/29巨人戦:4回逆転3ラン、7/31巨人戦:延長10回サヨナラ犠牲フライ)、阪神・佐藤輝明(7/8広島戦:先制タイムリーを含む2安打2打点、7/9広島戦:7/13ヤクルト戦:決勝打となる先制2ラン、7/19巨人戦:延長11回決勝2ラン)、広島・大瀬良大地(7/2ヤクルト戦:8回1失点の好投)となった。
番組では、ノミネート選手たちの活躍をハイライト映像で振り返りながらレジェンドOBたちがそれぞれにコメント&評価。そして投票を前に、この日の議長を務めた鳥谷氏は「投手としては東投手が非常に安定していて(ノミネート)4回、佐藤選手も成績でいうと(対象期間に)8本ホームランを打っていて打点もある。でも佐藤選手が(試合の)前半で打っているのに対して、ボスラー選手は終盤の苦しいところで決める一打が多い。チーム状況が苦しい中でも頑張っている赤羽選手にもあげたい」と意見。これに対して「東はさすがだなと思いますね。でもボスラーもサトテル(佐藤)もいい働きをしている」(佐々木氏)、「赤羽が3回ノミネートで“おぉ”って思ったけど4回がいるからね」(宮本氏)、「佐藤は前半、ボスラーは試合の後半に打っている違いはあるね」(高橋氏)、「上位チーム相手の時の活躍なのか、下位チームが相手なのかも考えますね」(前田氏)など、多くの意見が交わされた。
そしていよいよ投票実施。その結果、中日・J.ボスラーに5票(前田氏、高橋氏、川上氏、佐々木氏、鳥谷氏)が集まり(宮本氏は東に投票)、1回の投票で6・7月度の月間大賞が決まった。

【写真提供:共同通信社】
■「試合を決める打点が多い」「読みが当たっている」
MLB通算4年で10本塁打、3Aでは5年連続2ケタ本塁打を放った左のスラッガーとして来日したボスラーは、日本1年目のシーズンとなった今季、コンディション不良で開幕は出遅れたが、4月中旬から1軍復帰を果たしてクリーンアップに座っている。交流戦終了時点では出場48試合で打率.207、4本塁打、19打点だったが、交流戦明けから7月に入って調子を上げて、今回の「月間JERAセ・リーグAWARD」の対象となった期間は、25試合出場で打率.310、4本塁打、18打点。2度のサヨナラ打を放つなど、試合終盤での活躍でチームの勝利に貢献した。
このボスラーの働きに、鳥谷氏は「中日が上に上がってきたひとつの要因としてボスラー選手の活躍が大きい。試合を決める打点が多い」と評価。中日OBの川上氏も「終盤に試合を決める一打で貢献している。最近見ていて日本の配球を勉強しているのか、今までだったらすぐに追い込まれていたのが、自分の有利なカウントに持っていける。インコース低めのスライダーをしっかりと見送って、ちょっと浮いたところをスタンドインとか、今はハマっているというか読みが当たっている。状態がいいですね」と賛辞を送った。
過去、2023年の「月間JERAセ・リーグAWARD」は、3・4月度が村上頌樹(阪神)、5月度が細川成也(中日)、6・7月度が森下暢仁(広島)、8月度が岡本和真(巨人)、9・10月度が佐藤輝明(阪神)となり、年間大賞には東克樹(DeNA)。そして2024年は、3・4月度はヤフーレ(ヤクルト)、5月度は小園海斗(広島)、6・7月度は髙橋宏斗(中日)、8月度は佐藤輝明(阪神)、9・10月度は戸郷翔征(巨人)が選出され、年間大賞は2年連続で東克樹(DeNA)が受賞した。そして今年の3・4月度は山﨑伊織(巨人)、5月は森下翔太(阪神)だった。今後は誰が、どのような活躍を見せてくれるのか。
月1回の公開選考会を行う「JERAセ・リーグ レジェンドLIVE」では、その他にもテーマに沿ったOBトークやファンからの質問コーナー、今後のペナントレース展望なども討論している。ノミネート情報はセ・リーグ6球団の公式Xや特設サイトにて発信。次回は9月8日(月)、19時配信開始予定となっている。