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2025年3・4月度の「月間JERAセ・リーグAWARD」は巨人・山﨑伊織!圧巻の無失点ピッチング継続にレジェンドOB陣も脱帽!

セントラル・リーグ公式表彰「月間JERAセ・リーグAWARD」の2025年最初の月間大賞公開選考会が5月8日に実施され、山﨑伊織(巨人)が3・4月度の月間大賞に選出された。


■第2回セ・リーグ公式配信番組『JERAセ・リーグ レジェンドLIVE2025』はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=Z0xf2zA5gNY

■「月間 JERA セ・リーグ AWARD」はこちら
https://cl-award.jp/


■エースとして存在感を示した右腕

2023年に新設されたセ・リーグ公式表彰「月間JERAセ・リーグAWARD」。JERAセ・リーグ公式戦全375試合(セ・パ交流戦を除く)において、公式記録員が勝利に最も貢献した選手を試合毎にノミネート。月間単位でチーム別に集計を行い、最多回数の選手をチーム代表選手として各球団1名ずつの計6選手を選出する。そして月1回開催のセ・リーグ公式配信番組「JERAセ・リーグ レジェンドLIVE」にて公開選考会を実施し、高橋由伸氏(巨人)、鳥谷敬氏(阪神)、佐々木主浩氏(DeNA)、前田智徳氏(広島)、宮本慎也氏(ヤクルト)、川上憲伸氏(中日)の各球団のレジェンドOBたちが、独自かつ話題性やチーム状況など総合的な視点で議論・投票を行い、月間大賞選手1名を選出する。

そして今年最初の「月間JERAセ・リーグAWARD」の各球団のノミネート選手(カッコ内はノミネートプレー)は、巨人・山﨑伊織(4/2中日戦:8回無失点、4/9DeNA戦:8回2安打無失点、4/30広島戦:7回無失点で勝利投手となり開幕35イニング連続無失点のセ・リーグ新記録を樹立)、阪神・村上頌樹(3/28広島戦:9回途中無失点で開幕勝利、4/4巨人戦:7回5安打1失点、4/25巨人戦:8回1失点111球の熱投でいずれも勝利投手)、DeNA・東克樹(3/28中日戦:開幕投手として7回無失点、4/17巨人戦:8回無失点、4/25広島戦:7回4安打1失点でいずれも勝利投手)、広島・森下暢仁(4/4DeNA戦:8回4安打2失点の力投、4/11巨人戦:6回3失点の粘投、4/18阪神戦:9回4安打2失点で完投勝利)、ヤクルト・石川雅規(4/9阪神戦:5回3失点でNPB史上初の24年連続勝利)、中日・松葉貴大(3/29DeNA戦:7回2安打無失点で勝利投手、4/12阪神戦:7回1失点、4/20DeNA戦:7回途中無失点、4/26ヤクルト戦:9回途中2失点の好投でいずれも勝利投手)となった。

番組では、これらのノミネート選手たちの活躍をハイライト映像で振り返りながらレジェンドOBたちから評価、称賛のコメントが送られ、そしていよいよ投票へ。この日は高橋氏が議長を務めた中、「2人で迷っています。記録なのか、回数なのか…」という鳥谷氏に対して、「僕はまったく迷ってないですね」(佐々木氏)、「決まってます」(前田氏)、「僕も決まってる。決まってますよ」(川上氏)という流れから、いざ投票が行われた。その結果、巨人・山﨑伊織に票が集中。川上氏(川上氏は松葉に投票)以外の5票を集め、文句なしで月間大賞に選出された。

【写真提供:共同通信社】

■「安定感抜群でいいスタートを切ってくれた」

今季がプロ5年目の山﨑。東海大から2020年のドラフト2位で巨人に入団し、トミー・ジョン手術からのリハビリ期間を経て、プロ2年目の2022年に実戦&1軍デビュー5勝を挙げると、翌2023年、2024年と2年連続で10勝&防御率2点台をマーク。その自信を手に迎えた今季は、開幕から無失点記録を続けながら4月までに5試合に先発して4勝0敗の勝ち頭になるとともに、35イニングを投げて無失点、防御率0.00と文句なしのピッチングを続けた。

巨人OBの高橋氏は「オープン戦では調子が良くなくて開幕直前は阿部監督が先発させないかもという報道もあったんですけど、さすがです」と振り返りながら「安定感抜群でいいスタートを切ってくれた」と称賛。今回のノミネート選手全員が先発投手だった中、高橋氏は「松葉投手と迷った。(松葉のノミネート回数)4回というのはなかなか難しいですしね」と中日OB川上氏の気持ちを慮ったが、「松葉にあげたいけど、防御率0.00というインパクト(で山﨑が上)だな」と佐々木氏。やはり「0.00」という成績に、多くのレジェンドOBが脱帽していた。

2023年の「月間JERAセ・リーグAWARD」は、3・4月度が村上頌樹(阪神)、5月度が細川成也(中日)、6・7月度が森下暢仁(広島)、8月度が岡本和真(巨人)、9・10月度が佐藤輝明(阪神)となり、年間大賞には東克樹(DeNA)。そして2024年は、3・4月度はヤフーレ(ヤクルト)、5月度は小園海斗(広島)、6・7月度は髙橋宏斗(中日)、8月度は佐藤輝明(阪神)、9・10月度は戸郷翔征(巨人)が選出され、年間大賞は2年連続で東克樹(DeNA)が受賞した。果たして今年は誰が、どのような活躍を見せてくれるのか。

月1回の公開選考会を行う「JERAセ・リーグ レジェンドLIVE」では、その他にもテーマに沿ったOBトークやファンからの質問コーナー、今後のペナントレース展望なども討論。ノミネート情報はセ・リーグ6球団の公式Xや特設サイトにて発信され、次回は6月9日(月)、19時配信開始予定となっている。