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レジェンドOBたちがセ・リーグの前半戦ベストナインを“勝手に”選出!常連選手たちを押しのけて多くの新鋭たちが頭角を現す

 7月1日、今年4回目となる「JERAセ・リーグ レジェンドLIVE」が行われ、セントラル・リーグ公式表彰「月間JERAセ・リーグAWARD」の選考委員を務めるセ・リーグ6球団のレジェンドOBたちが、6月終了時点での前半戦ベストナインを選出した。


■第4回セ・リーグ公式配信番組「JERA セ・リーグ レジェンド LIVE」はこちら
https://www.youtube.com/live/KiDodFBicPw

■「月間 JERA セ・リーグ AWARD」はこちら
https://cl-award.jp/


 各球団のレジェンドOBは、前田智徳氏(広島)、佐々木主浩氏(DeNA)、高橋由伸氏(巨人)、鳥谷敬氏(阪神)、宮本慎也氏(ヤクルト)、川上憲伸氏(中日、都合により欠席)の6名。番組前半では、改めてセ・リーグ6球団の交流戦の戦いぶり、個人成績などを振り返り、6月終了時点で首位に立った広島については、OBの前田氏が「投手力が先発もリリーフも良い。それに加えてビハインドで投げる投手も良いので、終盤で逆転する試合が多い。全体的に打てないシーズンの中で、終盤の1点差ゲームでの強さを見せている」と評価した。

 そして番組後半には「前半戦のベストナインを勝手に決めよう」と題して、6人のOBが独自の視点でそれぞれ11人の選手を選出した。(※文中の成績はすべて6月終了時点のもの)

先発投手部門では、13試合で8勝2敗、防御率1.20の才木浩人(阪神)に4票が集まり、1票ずつの東克樹(DeNA)、大瀬良大地(広島)を退けて選出。中継ぎ投手部門では、清水達也(中日)と桐敷拓馬(阪神)に2票、石井大智(阪神)、島内颯太郎(広島)に1票ずつと意見が分かれたが、最後は佐々木氏が「期待も込めて」と清水を選出した。そして抑え投手部門では、21セーブ&防御率0.61の栗林良吏(広島)と24セーブ&防御率0.79のマルティネス(中日)のハイレベルな争いに、ファンから「2人とも選んで欲しい」とのコメントも寄せられた中、4票を集めた栗林を選出した。

■捕手は6人、三塁、遊撃、外野手は5人の意見が一致

 続いて野手に移り、捕手部門では6人全員が山本祐大(DeNA)を選出。一塁手は「苦しみを味わいながらも試合に出ている」(鳥谷氏)と評価した岡本和真(巨人)が4票を集め、交流戦絶好調で2票が入ったオースティン(DeNA)を退けた。二塁手も4票と2票に分かれ、吉川尚輝(巨人)が牧秀悟(DeNA)に競り勝つ形で選出。三塁手は勝負強い打撃が光っている小園海斗(広島)が5票を集めて文句なしの選出となった。さらに遊撃手も同じく長岡秀樹(ヤクルト)が5票を集め、宮本氏から「彼には僕も期待している」とエールも送られた。

 最後に選んだ外野手部門では、唯一、この日欠席した川上氏が近本光司(阪神)を選出したが、残りの5人全員がサンタナ(ヤクルト)、細川成也(DeNA)、丸佳浩(巨人)の3人を選出した。「迷わなかった」と鳥谷氏が言えば、「それだけ外野手で打てる選手が今季はいない」と宮本氏。さらに高橋氏も「打たなくちゃいけないポジションなので、どうしてもこの3人の数字が目立つ」と続け、5人全員が一致した3人が文句なしでの選出となった。

■「新しい選手が入って来ているのは非常にいい」

 最終的に選んだ11人の選手リストを眺め、この日の進行役を務めた鳥谷氏は「文句なしだと思います。チームへの貢献度を考えると、このメンバーがチームを支えた」と納得の表情を見せた後、「清水選手とか山本選手とか、小園選手もサードに移って、そういう新しい選手が入って来ているのは非常にいいですね」と締め括った。

この「JERAセ・リーグ レジェンドLIVE」では毎月、昨年からセ・リーグ公式表彰となった「月間JERAセ・リーグAWARD」の公開選考会を実施しており、3・4月度が投手のヤフーレ(ヤクルト)、5月度は野手の小園海斗が選出されている(6月は交流戦の試合が多いために選考外)。今後も月1回のペースで選考会を行い、ノミネート情報はセ・リーグ6球団の公式Xや特設サイトにて発信。番組では、その他にもテーマに沿ったOBトークやファンからの質問コーナー、今後のペナントレース展望なども討論している。次回は8月5日(月)、19時配信開始予定となっている。