- プロ野球
2023.11.15 18:00
「月間 JERA セ・リーグ AWARD」の年間大賞はDeNA・東克樹!OBレジェンド6人中5人が投票! 特別賞には阪神・坂本誠志郎!
セントラル・リーグ公式表彰「月間 JERA セ・リーグ AWARD」の年間大賞を決める公開選考会が11月13日に実施され、今季24試合で16勝3敗、防御率1.98の好成績で最多勝のタイトルを獲得した東克樹(DeNA)が選出された。
■第8回セ・リーグ公式配信番組「JERA セ・リーグ レジェンド LIVE」はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=8B0EldhXPeA
■「月間 JERA セ・リーグ AWARD」はこちら
https://cl-award.jp/
今季から新設された 「月間 JERA セ・リーグ AWARD」は、NPB公式記録員とレジェンドOBの意見によって決定するリーグ公式表彰。JERAセ・リーグ公式戦全375試合(交流戦を除く)において、公式記録員が勝利に最も貢献した選手を独自の視点でノミネートし、月間単位でチーム別に集計を行って球団代表選手6名を選出した後、宮本慎也氏(ヤクルト)、佐々木主浩氏(DeNA)、鳥谷敬氏(阪神)、高橋由伸氏(巨人)、前田智徳氏(広島)、川上憲伸氏(中日)の各球団のレジェンドOBたちが、セ・リーグ公式配信番組「JERA セ・リーグ レジェンド LIVE」での公開選考会による合議・投票において1名の月間大賞選手を選出してきた。
今年の受賞を振り返ると、3・4月度は村上頌樹(阪神)、5月度は細川成也(中日)、交流戦のあった6・7月度は森下暢仁(広島)、8月度は岡本和真(巨人)、9・10月度は佐藤輝明(阪神)が選ばれた。そして今回の「年間大賞」は球団ごとにノミネート回数が最も多かった選手を候補選手とし、その中からレジェンドOBの投票によって1人を選出する。
迎えた選考会。各球団の候補選手が発表され、ヤクルトは本調子ではないまでも勝負強い打撃を見せた村上宗隆(ノミネート7回)、DeNAはシーズンを通して圧巻のピッチングを繰り広げた東克樹(ノミネート11回)、阪神は豪快スイングで試合を決める一打が目立った佐藤輝明(ノミネート12回)、巨人は安定感のある投球で10勝をマークした山﨑伊織(ノミネート7回)、広島は球団22年ぶりの2ケタ勝利左腕となった床田寛樹(ノミネート7回)、そして中日は現役ドラフトから豪快アーチを連発した細川成也(ノミネート6回)となった。
この6選手を見て「当然、(順位が)上のチームの方が(ノミネートの)数は多くなる」(宮本氏)、「タイガースが一番勝っていて、人数がたくさんいる中でサトテルがこれだけポイントを取っているのはすごい」(佐々木氏)、「でも野手は毎日出てチャンスがありますからね。そう考えると東投手がすごい」(高橋氏)、「東投手は結構、接戦をものにしていた」(川上氏)などの意見が出た。その後もレジェンドOBたちが意見を言い合った中、「東vs佐藤」の一騎打ちの様相となった。
そしていよいよ今年最後の投票が実施された。その結果、議長を務めた前田氏が佐藤の札を上げるも、残り5人が東の札を一斉に上げ、5対1で決着。佐々木氏は「1年間の成績を見たら東の活躍は素晴らしかった」と改めて27歳の左腕の働きを褒め称えた。その言葉通り、東はプロ6年目の今季、24試合に先発してQS率87.5%を記録し、6月から9月まで球団タイ記録となる12連勝をマーク。他のレジェンドOB陣も、年間を通して安定したパフォーマンスに納得の選出となった。
また、年間大賞に先立ってノミネート回数に関わらずにレジェンドOBたちが特別に称えたい『JERA セ・リーグ AWARD 特別賞』の選考会も行われ、優れたチームマネジメント力を発揮した阪神の岡田彰布監督、選手を盛り上げながら野球の楽しさを伝えた広島の新井貴浩監督に加えて、村上頌樹(阪神)、トレバー・バウアー(DeNA)、柳裕也(中日)が候補として挙げられた中、宮本氏が推薦した阪神の坂本誠志郎が特別賞を受賞した。「数字上で見るとなかなかこういう賞には縁がないと思いますけど、優勝争いのラストスパートでは坂本がずっと(マスクを)捕手で勝っていた。そんな坂本に日の目を、ということで選びました」と宮本氏。それに対して鳥谷氏も「めちゃくちゃいい働きだった。梅野選手が怪我をして全部自分に負担が来た中でピッチャー陣の活躍を支えた」と称えた。
「月間 JERA セ・リーグ AWARD」のノミネート情報は、セ・リーグ6球団の公式Twitterや特設サイトにて発信され、最後に実施された「年間大賞」も大盛り上がり。毎月1回開催の『JERA セ・リーグ レジェンド LIVE』は今年が初めての試みとなったが、全8回の放送を終えたレジェンドOBからの「楽しくやらせてもらいました」「自分自身の勉強にもなった」「月1回会えるのが楽しみでした」などの感想とともに、大好評のまま2023年の幕を閉じた。