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両校あわせて26安打15得点!早大が9得点で逃げ切り慶大を制す【ハイライト動画 11/6 秋季東京六大学野球 早稲田大学vs慶應義塾大学】

■早稲田大vs慶應義塾大2回戦
早大 402 020 001=9
慶大 031 010 100=6
【早】鹿田、○齋藤正、佐竹、原、伊藤樹-印出
【慶】●外丸、森下、前田晃、橋本達、渡部淳-宮崎
本塁打:早大・印出《1回満塁》

◎早稲田大・小宮山悟監督
「早稲田も慶應も、この早慶戦には特別な想いがある。意地と意地のぶつかり合い。彼らの胴上げを見るものかと、そういうつもりで戦って、それを達成できて良かったです。最初に明治に2連敗した時に、残りを6連勝したら奇跡が起きる可能性があると話をした。そこを目指して一つ一つ勝ちを拾って、最後は本当にいい形で終われた。あと1勝届きませんでしたけど、優勝と同じくらいの価値がある。(早慶戦で)勝ち点をただ獲るだけでなく連勝して終えたということは本当に誇らしい。監督を4年やって8シーズン、8勝というのは一番勝っている。いいチームが最後に出来上がったなと思います」

◎早稲田大・中川卓也(4年・大阪桐蔭)
「キャプテンとしていろんな失敗をして、試行錯誤しながらやってきて、最後にこういう結果を手にして、周りから『キャプテンありがとう』と言われた。しんどいことや悩むことはたくさんあったんですけど、最後にいいチームができたと思いますし、監督からもそういう言葉をもらえて嬉しく思います。自分が入学した時に思い描いていた4年間とは180度違う、かけ離れたものでしたけど、だからこそいろんな経験をできましたし、培ったものがあると思う。野球人としても1人の人間としても大学4年間で成長させてもらった。悔しさもそうですけど、その経験を社会人野球で活かして行けたらと思います」

◎早稲田大・蛭間拓哉(4年・浦和学院)
「個人の結果としては苦しかったんですけど、チームとしては春5位の悔しい思いからチームが一つになってここまで来れたので、監督さんをはじめ、ベンチの選手たち、周りで支えてくれた方々に感謝したい。早稲田に入って様々なことを学んで、監督さんからは1球の大切さ、準備の大切さを学ぶことができた。早稲田大学野球部を出たということを自分は誇りに思うので、ここで学んだことをプロの世界でも活かして行きたい」

◎早稲田大・印出太一(中京大中京・2年)
「(初回の満塁本塁打は)打ったのはスライダー。スライダーがいいピッチャーなので前日からしっかりと準備していた。カウント的にも(スライダーに)張ってはいました。4年生の方々とは、今日勝てば最後の試合になるので、何とか2連勝していい形で引退してもらいたいと思っていましたし、そこでああいう1本が打ててホッとしましたし、最後に4年生とこういう試合ができて本当に嬉しいです。これから4年生の方々が残してくださったものをムダにしないようにやって行きたい」

◎慶應義塾大・堀井哲也監督
「追い上げる展開になった中で何とか1点ずつ積み重ねて行ったんですけど、どうしても失点の方が先行してしまって追いつかなかった。(優勝を逃して)このカードで勝ち点を取るか取らないかで、まさに天国か地獄でした。とにかく選手たちはよく頑張ったけども、結果は残念だったということです。(初回4失点の展開は)重い4点でしたけど初回でしたし、しかも2回に3点取った。その時点では振り出しかなと思いましたけど、その後が後手後手の展開になってしまった」

◎慶應義塾大・萩尾匡也(4年・文徳)
「(優勝を逃して)今は言葉にするのは難しい。でも最後の1球まで諦めないという気持ちは貫き通した。僕個人としては最後の2戦でチームに迷惑をかけてしまって申し訳ない気持ちです。それでもみんなと戦えましたし、後輩たちがまたこの想いを背負って戦ってくれると思います。でもやっぱり、スタンドのみんなと喜ぶということをイメージしてこの1週間やってきていたので、それができなくて申し訳ないという気持ちです。(戦後16人目の三冠王獲得に)春に二冠だったので、この秋が始まる前に三冠を獲りたいということを周りには言っていなかったですけど、自分の心の中では思っていた。それが達成できたことは良かったですけど、それ以上に勝ちに繋がる一打を打ちたいと思ってこの1年やってきたので、それが最後にできなかった。(4年間を振り返って)先輩、後輩、本当に周りに恵まれてここまで成長できた。監督にも頭が上がらないですし、最後に胴上げしたかった。(来年はプロ選手)最後の2戦でも課題が出ましたし、得意のピッチャーと苦手なピッチャーがある。プロに入ってからも課題をしっかり見つめながら成長して行きたい」

◎慶應義塾大・清原正吾(2年・慶應)
「僕自身も本当に悔しいです。何とか早稲田に勝って明治神宮大会まで4年生たちと一緒に練習したかったですし、もっと一緒に野球をやりたかった。自分の打席も情けなかった。申し訳ないです。もう4年生と一緒に野球ができないということが信じられないですし、本当に悔しいです」