BASEBALL GATE

プロ野球

劇的サヨナラ!東京ヤクルトがプロ野球記録に並ぶ10点差逆転勝ち!

10回、代打でサヨナラ本塁打を放ち、ナインに迎えられるヤクルト・大松(中央)=神宮【写真提供:共同通信社】


 東京ヤクルトが10点差をひっくり返し、11対10で中日にサヨナラ勝ちを収めた。

 先発のマウンドに立ったのは、東京ヤクルトが今季5勝2敗、防御率3.61のルーキー・星。対する中日は同3勝6敗、防御率5.05の大野。試合は序盤から中日打線が星に襲いかかる展開となった。

 2回表、中日は先頭の4番・ゲレーロの2塁打から5番・ビシエドのタイムリーで口火を切ると、6番・藤井の3号2ラン。4回表には2死満塁から1番・京田が走者一掃のタイムリーで6点差。さらに5回表、ビシエド、藤井、松井雅がタイムリーを放って一挙4点を奪って10対0と大差を付けた。

 大量援護をもらった中日の先発の大野は、6回まで4安打無失点と安定したピッチング。すでに勝負は決まったかに思われたが、東京ヤクルトが7回裏に代打・中村の1号2ランを放って一気に流れが変わり、続く8回裏には無死1塁から3番・バレンティンの16号2ランが飛び出すと、この回、打者14人の猛攻で一挙に8点を加え、試合を振り出しに戻した。

 その後試合は延長戦に入り迎えた10回裏。東京ヤクルトが1死走者なしから代打・大松が今季2度目サヨナラアーチを大勢のファンが待つライトスタンドを運び、2試合連続の乱打戦に終止符を打った。10点差の逆転勝ちは、1997年に近鉄がロッテ戦で記録して以来20年ぶり史上4度目のプロ野球タイ記録となった。

 一方、まさかの大逆転負けを喫した中日は、先発の大野が終盤に崩れただけでなく、リリーフ陣も相手の勢い飲み込まれて4連敗となった。