- 高校野球
2022.10.18 14:18
目標は西武・中村剛也 人間的魅力もある右の大砲候補 内藤鵬(日本航空石川高)【時は来た!ドラフト指名を待つ男たち 高校生編】
キャラクターの濃い選手だ。
鵬という名前は中国の伝説の鳥だという。両親が中国籍で中国語で会話をするのだという。体重100キロの巨漢で背筋力200キロ。スイングスピード160キロはプロの選手にも劣らない。高校通算53本塁打を記録してきた。
最近ではわりと珍しい軟式野球チームの出身。名の知れた選手だったので、全国の高校から声がかかったそうだ。
内藤は日本航空石川の中村監督に「将来の夢はプロ野球選手です」というと監督は「絶対に夢をかなえさせてやる」と答えたとか。
1年夏の選抜交流戦はベンチ外だった。
1年生の秋の新チームから4番・サード。北信越大会2試合で安打を量産し5安打5打点。その冬に下半身を使うスイングを徹底的に練習したという。
2年春の県大会5試合で星稜、小松大谷戦を含む大会新記録の5発を放ち、うち4発で場外弾を披露した。
2年生の夏県大会も好調。3番で14打数7安打2ホームランを記録。
2年秋の新チームから主将を担うも、星稜に敗れ県8強止まり。
3年の夏の県大会は小松大谷に2対4で敗れ4強まで。自身は3打数ヒットなし。2三振。甲子園に出ることはできなかった。
その悔しさを晴らす場がプロになる。
長打力は言うに及ばず、内藤は確実性も備えている。
「遠くに飛ばす子は今までもいました。内藤は飛ばせて打率も残せる」
頭からの軸がぶれない安定感があるから、と監督は言う。トップが浅いが体の近くにグリップがあって、回転が効いたスイングになっている。ボールを呼び込んで自分のタイミングも持っている。
キャプテンをやりたい、という意思があったという。求心力、明るさを監督は買っている。好かれていて人が寄ってくるタイプなのだそうだ。
そしてチ―ム一練習量も多いから、他のメンバーがついていく。テングになることもなく、周囲に気配りができる。人間的にも申し分ない。
これまで巨人の中田翔選手の打撃を理想にしてきたが、この夏、体格も似ている西武の中村剛也選手に目標を変更したそうだ。
「プレースタイルが自分に似ているなと感じました。しっかりと強く振りながら力まない。インパクトで力を入れることを心がけています」
スカウトも中村に似てると言う。
「中村剛也(西武)のように柔らかく、遠くに飛ばせるスイングができるので楽しみな強打者です。この柔らかさがあれば、多少の課題があっても目をつぶりたくなります。守備はプロで練習していけばうまくなりますから」
また別のスカウトはまじめで練習熱心なところを褒める。
「長打力はプロでも通用する。高校生であれだけ飛ばせる打者はなかなかいない。よく練習する選手なので、まだまだ成長が望めますよ」