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2022.10.01 18:48
加藤孝太郎が9回6安打で無四球完封!蛭間拓哉は復調アピール!早大が4対0で東大に快勝!【10/1 秋季東京六大学野球 早稲田大学vs東京大学】
10月1日、東京六大学野球秋季リーグの第4週1日目が行われ、第2試合では早大が4対0で東大に完封勝利を収めた。
ここまで勝ち点1(2勝2敗)の早大と、勝ち点0(1勝3敗)の東大の対戦。前週に明大に2連敗を喫した早大は、今季2試合に先発して1勝1敗、防御率0.60の加藤孝太郎(3年・下妻一)が先発。一方、第2週の慶大戦で2季ぶりの勝利を飾った東大は、その試合も含めて今季4試合に先発して1勝2敗、防御率5.91の井澤駿介(4年・札幌南)が先発マウンドに上った。
2回までは両チーム無得点だったが、3回表に早大が先制。1死一塁から2番・印出太一(2年・中京大中京)がレフトへタイムリー二塁打で試合を動かすと、さらに1死一、二塁から4番・蛭間拓哉(4年・浦和学院)もレフトへタイムリー。この試合の前まで今季15打数1安打の打率.067と苦しんでいた主砲の一打でリードを広げた。
次に試合が動いたのは6回表。早大が2死二塁から、今季初スタメンの9番・松木大芽(4年・金沢泉丘)がセンター前タイムリーを放つ。先制のホームも踏んだ松木はこの日、3安打猛打賞の活躍を披露した。さらに8回表には相手守備の乱れで1点を追加した早大は、先発の加藤がテンポの良いピッチングで走者を背負ってもコントロールを乱すことなく、9回を117球、6安打無失点。5月2日の東大3回戦以来、自身2度目の完封勝利を無四球で飾った。
敗れた東大は、先発の井澤が6回を6安打5四球3失点で降板。打線は1回、2回、6回と先頭打者がヒットで出塁し、5回には1死から5番・中井徹哉(4年・土浦一)か2塁打。土壇場の9回には2死からこの日初の連打でチャンスを作ったが、いずれの場面でも後続が続かずに完封負けを喫した。
■早稲田大vs東京大1回戦
早大 002 001 010=4
東大 000 000 000=0
【早】○加藤-印出
【東】●井澤、松岡由、齊藤-松岡泰
◎早稲田大・小宮山悟監督
「そんなに楽には勝てないことも含めて、こういう試合は想定していた。それなりにいい形で試合をできた。ただ、欲を言えば、もっと点を取れた。あれだけ四球をもらっている訳ですからね。(先発の加藤は)安心して見てられた。とりあえず、明治戦の大敗のショックから立て直すことはできた。明治戦のダメージはあった。奇跡はそうそう起こるものではないが、奇跡は起こると思わなければ起こらない。残り試合を全勝して優勝の可能性を残したい」
◎早稲田大・加藤孝太郎(3年・下妻一)
「初回は相手を警戒し過ぎた。3回以降は自分の投げたいところに制球できた。完封はたまたまです。先制点だけは与えないということだけを意識していました。試合に勝つことができたので良かったです」
◎早稲田大・蛭間拓哉(4年・浦和学院)
「(タイムリーの場面は)なかなかチャンスで打てていなかったですし、加藤がいいピッチングをしていたので、何とか1本打ちたいという気持ちでした。センター方向を意識して打席に入って、逆方向のいいところに飛んでくれた。チャンスで1本打てたことは自信にも繋がる。状態は徐々に良くなっていると思いますし、最後の打席(センターフライ)も感覚は悪くなかった。ドラフトに関しては不安が大きいですけど、今はリーグ戦に集中して、チームが勝つために自分のできることをしっかりやりたい」
◎東京大・井手峻監督
「(打線は)ちょくちょく打ったけど、それをどう繋ぐかというところに問題があった。相手の守備がうまくやりましたね。(先発の井澤は)最低限。試合は作ってくれたと思います」
◎東京大・井澤駿介(4年・札幌南)
「調子自体は悪くなかったんですけど、制球の部分が普段よりも良くなかった。毎回ランナーを背負って、苦しい投球になってしまった」