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加藤孝太郎圧巻の1安打完封!打線も終盤のチャンスをものにして早大が先勝【5/2 春季東京六大学野球 早稲田大学vs東京大学】

5月2日、東京六大学春季リーグ第4週3日目が行われ、第2試合は投打のかみ合った早大が4対0で勝利。

初の完投勝利を完封で飾った早大・加藤。「とにかく無失点でテンポよく投げようと思っていた」と言うように打者27人に対しわずか83球で投げ切った

 連日の引き分けで3回戦を迎えたこのカード。早大は先発・加藤孝太郎(3年・下妻一)が序盤から危なげないピッチングでイニングを重ね、対する東大は先発の綱嶋大峰(4年・筑波大附)、松岡由機(3年・駒場東邦)が3回ずつの継投などでスコアボードに0を並べて試合は終盤に。

先制打を放ち喜ぶ早大・中村将希

 試合が動いたのは8回。早大は四球と犠打で2死二塁から中村将希(3年・鳥栖)のタイムリーで先制する。
さらに9回はヒットと2四球で1死満塁とすると、熊田任洋(3年・東邦)のタイムリーで2点目、続く中川卓也(4年・大阪桐蔭)の2点タイムリー二塁打で東大を突き離した。

ダメ押しとなる2点タイムリー二塁打を打った早大・中川卓也主将

 投げては先発した加藤が東大打線にわずか1安打しか許さない完封勝ち。2四球を含めて3度出塁を許したものの、併殺打と盗塁死で残塁は0。早大・小宮山悟監督は「全く危なげないピッチング。なかなか残塁0で試合が終わるのはレア。とにかくレアな記録なので何とかしたいなと勝手に思っていたので達成できてよかったです」と快投の加藤を称えた。

 対して終盤まで競り合いながらも及ばなかった東大。井手峻監督は「しのぎ合いをしたかったけど、自滅をしてしまいました」と振り返った一方、「昨日、今日ときっかけをつかんでくれたピッチャーがいるので、これから新しい戦いができると思います」と手応えも口にした。

 なお今カード4回戦は来週の東大対立大が終了後、中1日を空けて行われる。

■早稲田大vs東京大3回戦
早大 000 000 013=4
東大 000 000 000=0
【早】○加藤-印出
【東】綱嶋、松岡由、●西山、鈴木健、齊藤、古賀、小髙峯-松岡泰

◎早大・中村将希(3年・鳥栖)
「絶対に自分が決めるという気持ちは持っていたので、それがいい形でヒットになってよかったです。今日の勝ちは本当に大きいと思うので、この勝ちを生かして流れをいい方向にもっていきたいです」