BASEBALL GATE

大学野球

西垣雅矢志願の完封&岩本久重4打点の活躍!連日の打線爆発で早大が連勝【10/3 秋季東京六大学野球 東京大学vs早稲田大学】

先制2ランを打った早大・蛭間

10月3日、東京六大学野球秋季リーグの第3週2日目が行われ、第1試合では東大と早大が対戦し、投打に隙を見せず早大が19対0で勝利した。

 前日に続き、23安打19得点と大勝した早大は、初回から打線が繋がった。
四球の走者を一塁に置き、蛭間拓哉(3年・浦和学院)が初球を振り抜いた打球はライトスタンドへ飛び込む先制2ラン。
続く岩本久重(4年・大阪桐蔭)もレフトへ2者連続となるホームランで3-0とリードを広げる。

前日の修正から3安打4打点の活躍を見せた早大・岩本

 4-0とした3回は福本翔(4年・早稲田実)、熊田任洋(2年・東邦)の連続タイムリーで3点を追加。
6回には無死からリーグ新記録となる8連続ヒットなどで一挙8得点。東大を大きく突き放した。
7回は走者を2人出しながらこの試合初の無得点に終わったものの、8回には代打・神林壮真(4年・成蹊)のタイムリーで19点目を挙げた。

 先発した西垣雅矢(4年・報徳学園)は初回こそ四球とヒットでピンチを招くが、連続三振で切り抜けると以降は立ち直り、好投を続ける。8回には2死二塁からレフト前へ運ばれるが、福本の好返球で得点は許さず。西垣は一時交代を打診されたが、続投を志願。毎回となる14奪三振の完封勝利で今季初白星を飾った。

 小宮山悟監督は試合前「今日みっともない試合をしたら、昨日の試合がまぐれになる。昨日と同じように力を発揮しよう」と選手にゲキを飛ばしたそうだが、見事に2日連続の先発全員安打の快勝で指揮官に応えた。

 なお早大は前日に続き先発全員安打全員得点をマーク。2戦連続先発全員安打全員得点はリーグ初となった。

ともにプロ志望届を提出しており、ドラフト前最終試合をいい形で終えた西垣と岩本

 東大は初回、無死一塁の場面で一走が飛び出してアウト。さらに四球とヒットで1死一、二塁と先制のチャンスも後続が倒れ、2回にも四球で走者を出すが牽制死で好機を生かせず。

 投手陣も登板した全5投手が失点するなど、早大打線の勢いを止められなかった。
井手峻監督は「昨日はストライクが入らないと思ったけど、今日は入ったけど打たれる。うーん…何とか立て直すしかないですね」と絞り出した。

■東京大vs早稲田大2回戦
東大 000 000 000=0
早大 313 218 01X=19
【東】●松岡由、鈴木健、西山、岸野、小宗-松岡泰
【早】○西垣-岩本、尾﨑
本塁打:早稲田大・蛭間《1回2ラン》、岩本《1回ソロ》

◎早稲田大・岩本久重(4年・大阪桐蔭)
「初球から甘いボールをしっかり振り抜くことを考えていました。昨日は思うようなスイングができなかったのですが、今日は修正して思うような打球が出てよかったです。ホームランは狙っていなかったのですが、うまく打てたかなと思います」

◎早稲田大・西垣雅矢(4年・報徳学園)
「初回バタバタしましたが、バッテリーでバッターの傾向を話して丁寧に投げられました。立教大戦からもう一度力みをなくすことを意識して、いい形で投げられたかなと思います」