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【輝きを放つ注目の男たち!マイナビオールスターゲーム2021】坂本勇人、最多12回目の球宴出場!“幼馴染み”との夢の直接対決実現へ!

 32歳、ベテランの域に入った読売巨人の坂本勇人が、セ・リーグ遊撃手部門でファン投票2位も、選手間投票で断トツ1位となる414票(投票者数756名)を集め、今メンバー最多となる通算12度目のオールスター出場を決めた。

【写真提供:共同通信社】

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 言わずと知れた日本球界のスターだ。1988年12月14日生まれ、兵庫県伊丹市出身。高校で青森の光星学院(現八戸学院光星)へ野球留学し、3年春に甲子園出場。2006年のドラフト会議で巨人から外れ1位の指名を受けてプロ入りすると、高卒1年目から2軍で結果を残して1軍でプロ初安打も記録。

 そして2年目の2008年に開幕からショートのレギュラーに抜擢されると、そこから昨季までの13年間、攻守に成長を遂げながら常にチームの勝利に貢献し、個人としても2012年に最多安打、2016年に首位打者と最高出塁率のタイトルを獲得。2020年にはシーズン40本塁打と長打力も見せつけ、さらに史上2番目の年少記録となる31歳10か月(右打者としては最年少)での通算2000本安打を達成した。

 元々左利きで、右打ち。その特性を生かした内角打ちは天才的で、軽快な身のこなしからの華麗なグラブさばきも、もはや代名詞となっている。オールスターには過去11度出場しており、敢闘選手賞を4度 (2011年第2戦、2012年第2戦、2013年第2戦、2016年第1戦)受賞。

 今季は右手親指の骨折で5月から6月にかけて約1カ月の戦線離脱を強いられただけに、「シーズン途中で離脱しながらも選手間投票で選出していただき、本当にうれしいです」と選手間投票での選出に感謝の気持ちを強めて、自身12回目のオールスターに向かう。

 そして今年の注目ポイントが、田中将大(東北楽天)との直接対決である。ともに小学生時代に兵庫・伊丹市の少年野球チーム「昆陽里タイガース」でプレーした仲間であり、同学年のライバル。「投手・坂本」&「捕手・田中」でバッテリーも組んだ間柄だ。

 プロ入り後の対戦成績は、公式戦では18打数5安打、日本シリーズでは9打数3安打、オールスターでは2009年と2012年に1打席ずつ対戦し、2打数1安打。2013年の日本シリーズでの対戦を最後に、田中がメジャーへと活躍の場を移し、さらに今季の交流戦では坂本が離脱中。このオールスターの舞台が8年ぶりの再戦舞台となる。

 この対決に重要なのは結果じゃない。だが、「震災から10年を迎えた東北、仙台の地でオールスター戦が行われることは感慨深いものがあります。少しでも復興に向かっている東北のみなさんの活力になるようなプレーをしたいです」と誓った坂本が、“マー君打ち”で自身初のMVPを受賞する。そんなストーリーがあってもいい。