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2020.10.25 19:12
早大・熊田任洋が先制打も立大・山田健太が同点弾!両者譲らず1対1の引き分け!【10/25 秋季東京六大学野球 立教大学vs早稲田大学】
東京六大学野球秋季リーグ第6週の2回戦が10月25日に行われ、第1試合では早大と立大が両者一歩も譲らず、1対1の引き分け決着となった。
前日の1回戦をエース・早川隆久(4年・木更津総合)の完封劇で勝利した早大は、1年生時から登板してリーグ通算5勝(2敗、防御率1.59)を挙げながら、今季3試合(先発1試合)で未勝利(0勝0敗、防御率9.00)の徳山壮磨(3年・大阪桐蔭)が先発。対する立大は、前日も先発して3イニングで降板した中﨑響介(4年・立教新座)が初回のマウンドに上った。
初回は両軍ともに無得点に終わったが、2回に試合が動く。2回表、早大が6番・野村健太(1年・山梨学院)が2塁打で出塁すると、続く7番・熊田任洋(1年・東邦)が左中間を破るタイムリー2塁打を放って1点を先制。しかし、立大はその裏、6番・山田健太(2年・大阪桐蔭)が高校時代の先輩である徳山から9月26日の明大戦以来7試合ぶりとなるレフトへの今季2号ソロ。すぐさま同点となった。
試合が振り出しに戻った3回以降は、投手戦が続いた。立大は3回を3安打1失点の先発・中﨑の後、4回から中川颯(4年・桐光学園)が3イニングを2安打無失点に抑え、7回から宮海土(2年・國學院栃木)が3イニングを1安打無失点と、前日も登板した3投手が連投のマウンドで好投。早大も先発の徳山を4回2安打1失点で交代させて5回から継投に入り、西垣雅矢(3年・報徳学園)が2イニングを無安打無失点に抑えた後、7回に登板した山下拓馬(早大本庄)が1死2、3塁のピンチを招いたが、遊撃手・熊田の好守に助けられながら無失点で凌ぐと、8回から柴田迅(4年・早大学院)が2イニングを1四球のみの無安打でピシャリ。ヒット数は早大が6本、立大が4本。両チームの投手陣が好投を続け、1対1のままゲームセットとなった。
これで早大は今季8試合を終えて5勝3分けの勝点6.5。立大は8試合で1勝5敗2分けの勝点2。試合前の時点で首位・慶大を0.5ポイント差で追い、最終週に早慶戦を控える早大にとっては、悔しい引き分けとなった。
■早稲田大vs立教大
早大 010 000 000=1
立大 010 000 000=1
【早】徳山、西垣、山下、柴田-岩本
【立】中﨑、中川、宮海-竹葉
本塁打:立大・山田《2回ソロ》
◎早稲田大・小宮山悟監督
「この立大戦から4つ取れば(4勝すれば)優勝という目標ができた。それを強く意識させすぎたのかも。今まで通りノビノビやってくれると思っていたが、思うように体が動いていなかった。優勝の経験がないからプレッシャーがあったのかなと思う。借りてきた猫、のような状況だった。これで最後の早慶戦を2つ取らないといけなくなった。2週間、じっくり鍛えなおしたい。(7回の熊田のダイビングキャッチは)紙一重のところ。素晴らしいプレーだった。プレッシャーとか何も感じてない。そういう思い切ったプレーをできる環境を作っているのは4年生。ダグアウトでも下級生に声をかけながらやってくれている。次の早慶戦では、早川の(ドラフトで)行き先が決まっている。優勝して早川をプロに送り出したい。打線に頑張ってもらいたい」
◎早稲田大・早川隆久(4年・木更津総合)
「ベンチにいて打者を盛り立てるとか、キャプテンとしてベンチワークができなかった。勝ち切りたかった。(早慶戦は)優勝がかかった試合というより。夏に負けた慶應にやり返すつもりで勝ち切りたい。4年生が団結して戦って、下級生に良い思いをさせたい。(ドラフト会議を翌日に控え)明日に向けては特に考えることはないので、次の早慶戦に向けて体のケアをしっかりして、ドラフトの瞬間を迎えたい。多分、寮の自分の部屋で見ている可能性が高いと思います」
◎立教大・溝口智成監督
「やっている感じとしては『よく負けなかったな』という感じ。追いつめた感じはなかったです。(宮投手が)三振もだいぶ取れていた。良かったと思う。(首位打者争いの竹葉は)出来過ぎです。本人も驚いている感じ。コンパクトに逆方向へとか、しぶとく単打狙いをしていることが功を奏している。そういう技術がついた感じはします。(7回は竹葉の当たりを相手の好守に阻まれるたが)優勝争いしている早稲田さんだからこそ出るプレー。紙一重のように見えるが、捕られてしまえば『そうだよな…』感じてしまう。全体的に上位打線が機能しなかったことが痛かった」