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【今週のJERA セ・リーグ】 「週間15安打で打率.556」「今季5度目の完封劇」「逆転満塁&2ランアーチ」セ・リーグの週間トップ3は誰だ!?(10/12〜18)

 シーズン佳境を迎えつつあるセ・リーグ。先週10月12日(月)から18日(日)までの戦いの中で活躍した選手<週間トップ3>を選びたい。

<現在の順位&先週の成績>
①巨人:1勝4敗1分け
②中日:6勝1敗
③阪神:2勝3敗
④DeNA:4勝1敗
⑤広島:2勝3敗1分け
⑥ヤクルト:1勝4敗

【写真提供=共同通信】中日の不動のリードオフマン・大島洋平が7試合で打率.556。1週間で計15本のヒットを放った

【写真提供=共同通信】中日の不動のリードオフマン・大島洋平が7試合で打率.556。1週間で計15本のヒットを放った

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<1位>
大島洋平(中日)
【週間成績】出場7試合、打率.556(27打数15安打)、0本塁打、1打点

 先週7試合を6勝1敗、今季初の7連勝で2位浮上を果たした中日。先週の6勝すべてが3点差以内という接戦が続いた中、プロ11年目の切り込み隊長が安打量産でチームを引っ張った。
 週の前半3試合で1安打ずつを放つと、サヨナラ勝ちした15日の阪神戦(ナゴヤドーム)でタイムリー2塁打を含む計3安打をマーク。さらに翌16日の広島3連戦(マツダ)では、第1戦で3塁打1本を含む3安打を放つと、第2戦では2安打1四球で2得点の活躍。そしてチームが完封負けで8日ぶりの敗戦を喫した18日の第3戦でも4安打と奮闘。先週の全7試合すべてで安打を記録し、打率.556という高打率をマークした。

 コロナ禍で迎えた今季、一時的に打順を2番に変えた時期はあったが、8月15日以降は全試合に「1番・センター」でスタメン出場している大島。8月、9月と月間打率.320と好調をキープすると、10月は先週の7試合を含めて15試合を終えた時点で打率.404とさらに調子を上げてきた。通算打率も.322まで上昇させ、首位打者争いでトップの佐野恵太(DeNA)と9厘差に迫った。

<2位>
大野雄大(中日)
【週間成績】登板1試合、9回6安打7奪三振無失点、防御率0.00

 またも難攻不落だった。気力充実の竜のエースが、先週も無失点を継続。10月14日の阪神戦(ナゴヤドーム)に先発登板すると、初回三者凡退2奪三振スタートから危なげないピッチングでイニングを重ね、土壇場の9回2死からこの日初めての連打を許して1、3塁とされたが、試合を通してイニング先頭打者の出塁は一度も許さず。9回を112球、6安打1四球7奪三振で今季9勝目。チームを3対0の勝利に導いた。

 これで大野は今季5度目の完封勝利。9月5日の広島戦(マツダ)の2回から5試合に渡って36イニング連続無失点で、今季通算防御率を1.92まで下げ、菅野智之(巨人)を抜いてリーグトップに躍り出た。9勝はすでに昨季と同数で自身5年ぶり4度目の2ケタ勝利も目前。このまま中6日の登板を続けるとシーズン残り4試合の先発が可能で、自己最多の11勝の更新も期待される状況になってきた。自身が先発ローテに定着した2013年以降、7年連続Bクラスとなっているチームの低迷期に終止符を打つことができるか。FA戦線でも注目される左腕に対する評価は、高まるばかりだ。

<3位>梶谷隆幸(DeNA)
【週間成績】出場5試合、打率.333(21打数7安打)、3本塁打、8打点

 先週4勝1敗と白星を先行させたチームの中で、「1番・センター」で出場を続けた男が存在感を発揮した。
 10月13日のヤクルト戦(神宮)で2安打を放つと、15日の同戦での第3打席でレフトへ今季17号ソロ。そして迎えた10月18日の巨人戦(横浜)では、5点ビハインドで始まった7回裏に、防御率0点台だった高梨雄平の真ん中低めの142キロを豪快にすくい上げ、ベイ党で埋まる右中間スタンドへ豪快に突き刺す逆転満塁本塁打。さらに続く8回の打席で、桜井俊貴の内角高めの146キロを振り抜いてライトスタンドへ放り込む19号2ラン。2打席連続本塁打で自己最多タイの6打点で逆転勝利の立役者となり、自身3年ぶり2度目のシーズン20発に王手をかけた。

 この梶谷の活躍もあって、チームは勝率5割復帰を果たした。他球団選手の先週の成績を見ると、大山悠輔(阪神)が打率.500(18打数9安打)1本塁打6打点で、鈴木誠也(広島)も打率.350(20打数7安打)3本塁打9打点だったが、4勝1敗だったチーム成績と優勝マジックを順調に減らしてきた首位・巨人を黙らせたインパクトの大きさで梶谷を選出。ラミレス監督が「日本で一番の1番打者」と称賛した男のバットに今週も注目だ。

※成績はすべて10月19日終了時点