- プロ野球
2020.10.05 13:00
【今週のJERA セ・リーグ】 「1試合3発」「11打数7安打」「2安打完封」セ・リーグの週間トップ3は誰だ!?(9/28〜10/4)
シーズン佳境を迎えつつあるセ・リーグ。先週9月28日(月)から10月4日(日)までの戦いの中で活躍した選手<週間トップ3>を選びたい。
<現在の順位&先週の成績>
①巨人:4勝2敗
②阪神:3勝3敗
③DeNA:2勝5敗
④中日:3勝3敗
⑤広島:5勝2敗
⑥ヤクルト:2勝4敗
<3位>
オースティン(DeNA)
【週間成績】出場4試合、打率.333(15打数5安打)、4本塁打、10打点
来日1年目スラッガーのバットが火を噴いた。4連敗で迎えた4日の中日戦(横浜)に「3番・ライト」でスタメン出場すると、初回の第1打席で左腕・松葉貴大の内角高めの141キロ直球を、うまく腕をたたんで左中間スタンドへ先制3ラン。続く3回の第2打席では再び松葉のストレートを捉えて2打席連発弾を放つと、7回1死1塁で迎えた第3打席では又吉克樹の内角低めの144キロ直球を捉え、「うまく風にのってくれた」とバックスクリーン右へ飛び込む推定飛距離130メートル超の13号豪快2ラン。1試合で3本塁打6打点と大暴れした。
ここまで度重なる怪我で出場40試合にとどまっているが、約1ヶ月の離脱を経て復帰した9月に出場15試合で5本塁打を放つと、先週は2日の中日戦(横浜)での2ランも含めて計4本塁打。今季通算では13本塁打だが、本塁打率10.92は2ケタ本塁打を放っている選手の中でトップの数字(2位は大山悠輔の13.43)。チームは先週2勝5敗という苦しい戦いとなったが、その中でも持ち前のパワーを存分に見せつけた。
<2位>
長野久義(広島)
【週間成績】出場6試合、打率.474(19打数9安打)、1本塁打、4打点
5勝2敗と白星を先行させたチームの中で、赤チョーさんが存在感を見せた。30日の古巣・巨人戦(マツダ)で代打ヒット&押し出し四球の活躍で勝利に貢献すると、2日からのヤクルト3連戦(神宮)では「6番・レフト」でスタメン出場して計11打数7安打の大暴れ。第1戦で2安打&勝ち越し犠牲フライを放つと、第2戦では0対0で迎えた7回にスアレスのスライダーを捉えてバックスクリーン左へ6号ソロを放って、好投を続けていたルーキー・森下暢仁に「頑張って投げているので」と援護点。続く第3戦でも、タイムリー1本を含む3安打猛打賞をマークする活躍を見せた。
移籍2年目の35歳。開幕当初は代打出場が続いたが、そこで結果を残して今季の代打成績は18打数8安打の打率.444。徐々にスタメン出場の機会も増やすと、9月12日の巨人戦で菅野智之から本塁打を放って12球団アーチを達成。チームは依然として借金10を抱えての5位と低迷しているが、先週の戦いぶりは明るい兆し。その中で長野が、出色の働きを見せた。
<1位>
大野雄大(中日)
【週間成績】登板1試合、9回2安打9奪三振無失点、防御率0.00
9月26日に32歳の誕生日を迎えた左腕が、またも快投を演じた。9月30日の阪神戦(甲子園)に先発登板すると、初回からテンポよくアウトを重ね、3回から6回までは4イニング連続の三者凡退。7回にこの日2本目のヒットを許したが、1死を奪った後に4番・サンズに対してストレートで押した後、外角低めのフォークで注文通りのショートゴロ併殺打。8回には三者連続三振を奪うなど終盤になっても疲れを見せず、最終的に9回を107球で、2安打9奪三振で2塁すら踏ませず。無四球完封で今季7勝目を挙げた。
大野はこの日、バットを握っても5回に2点タイムリー3塁打を放つなど2安打2打点の活躍。今季7勝はリーグ6位の数字だが、8完投&4完封に加えて115奪三振がリーグトップ。防御率2.18もリーグ2位という好成績だ。チームも8月(13勝11敗2分け)、9月(13勝11敗1分け)と月間勝ち越しに成功。まだ借金3と勝率5割復帰は成し得ていないが、2位・阪神と2.5ゲーム、3位・DeNAとは0.5ゲーム差の4位。8年ぶりのAクラス入りへ向け、充実のエース左腕の今後のピッチングにも注目だ。
※成績はすべて10月4日終了時点