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2019.09.07 12:00
野球一家に育った和太鼓アイドルの夢は東京ドームのマウンド! 柚木えりなさんインタビュー【野球女子 vol.20】
野球人口の減少が懸念される昨今ではあるが、その中にあってひと際注目を増している女性たちがいる。選手として、関係者として、ファンとして、タレントとして、野球を愛する彼女たちは「野球女子」と呼ばれ、野球界を盛り上げている。
今回は、四国アイランドガールズ、そして東京おとめ太鼓のメンバーとして活動する柚木えりなさんに、野球に触れたきっかけや、野球の魅力について語って頂いた。
■野球に囲まれた幼少期
栃木県で育った柚木さん。実家はお米の農家で、父は栃木の名門・作新学院で、弟は佐野日大で甲子園出場経験を持っている。
「父の影響で弟は野球の英才教育を受けていましたね。2歳くらいからバットを握っていましたし、私は5歳の時の写真には2人揃って野球道具を持っている写真でした。」
また、テレビも月曜以外は野球を見るほど、野球に情熱を注いでいた。こうした身近に野球が溢れる環境で小さいころから育った柚木さんは、見たりやったりすることで、野球が好きになった。
現在、和太鼓アイドルユニットである「東京おとめ太鼓」に所属しながら、野球関連の仕事もこなす柚木さん。メディアへの出演も多く忙しくされているが、球場に年間50~60試合は観戦に行くほどのコアな野球ファンだ。そんな柚木さんが感じている野球の二つの魅力とは。
一つ目は応援だ。
「高校野球であれば、ブラスバンドやチアに力を入れていますし、選抜甲子園なら応援団最優秀賞とかもありますし。テレビよりも現地の方が迫力あると思います。」
高校野球の栃木大会を観戦することもある柚木さん。地元・作新学院が優勝した2016年には夏の甲子園に1人で足を運んだ。甲子園の印象について「お客さんが熱い、応援が熱い」と語る。そんな柚木さんは、「レッツゴー習志野が一番のお気に入り」だと笑顔で答えた。
■夢は東京ドームで始球式をやること!
そして二つ目が個性を生かせることだ。
「野球は守る、投げる、打つ、走るとか色々ありますよね。チームのレギュラーになるにはすべてに優れていないといけないですが、一つでも特化していれば試合には出られる可能性はあります。そういったところがほかのスポーツとは違って、魅力だと思います。」
個性を生かして活躍できるところに魅力を感じている柚木さん。これは自身の仕事にも置き換えている。
「(太鼓を)細かく叩くのが得意ではないのですが、強く叩くことは得意なんです。太鼓にもいろんな種類があるんですが、今は大きい太鼓を担当しています。それなら自分の一番得意なところを生かせるので、頑張ろうと思っています。そういったところは野球と近いところがありますね。」
野球の魅力について笑顔で語る柚木さんだが、野球関係の仕事をしている中での挫折もあった。
「四国の球場になかなか行く機会がないので、顔と名前が一致させられず覚えるのに苦労しました。なので、クイズとかで顔と名前を一致させようと努力しました。」
昨年は北海道日本ハムファイターズのファーム施設がある、鎌ケ谷スタジアムで始球式を行った柚木さん。今後はもっとこういった仕事をやりたいと意気込む。
「小さいことですが、自分が野球の仕事をすれば、自分のファンが野球を見る。野球を見れば好きになるので、そこから興味を持ってもらって、もっと野球ファンを増やしたいです。あとは弟が野球で両親を喜ばせたので、私も始球式とか野球関連の仕事で親に喜んでもらいたいです。」
夢は「東京ドームで始球式ができれば」と語る柚木さん。元々、それがやりたくて今の仕事を始めたのだ。憧れの地・東京ドームのマウンドを目指して、柚木さんはこれからも仕事を通じて野球と携わり、いつの日か憧れのマウンドに立っていることだろう。
取材:WoodStock