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片手で食べられ、手軽に満足 ビールのお供・ジャンボ焼鳥【Ballpark Trip vol.20】

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 大人の野球観戦にお酒はつきものだ。全国各地のスタジアムでは、お酒のおつまみにピッタリな商品が販売されている。阪神タイガースの試合がある時には、多くの人がお酒を購入する阪神甲子園球場にも酒の肴として愛されているグルメがある。それが「ジャンボ焼鳥」だ。

 その名の通り、他の焼鳥よりもサイズが大きいのが特徴だ。この商品を頼むと、大きな紙コップに入れられて手渡される。初めて見た人はその大きさに驚くのではないだろうか。「ジャンボ焼鳥」のサイズの理由について球場で飲食・物販を担当している松本昂大さんはこう説明する。

【ジャンボ焼鳥をもって笑顔を見せる松本昂大さん】

【ジャンボ焼鳥をもって笑顔を見せる松本昂大さん】

「球場なので、試合観戦がメインになります。ビールのおつまみとして片手で食べられて、尚且つお腹いっぱいになるようにあの大きさになっています。それがお客様には受け入れられ、ロングセラー商品となっています。」

 ビールを片手に持った場合、両手を使う食べ物は不便だ。そんな中、片手で手軽に食べられる「ジャンボ焼鳥」はおつまみにもってこいの商品なのだ。また、このサイズなので、一本食べただけでお腹を満たすことができる。そのため、何度も売店に行くことなく、一度買い物した後は野球観戦に集中できるというメリットもあるのだ。

 もちろん、手軽さだけでなく、味も一級品だ。秘伝の生醤油タレで味付けされた焼鳥を、ナイターのスタンドでビールやチューハイと一緒に嗜むと、極上の気分を味わえる。お酒が飲めない未成年の方がソフトドリンクと一緒に食べても、当然ながらその魅力を存分に楽しめる。「ジャンボ焼鳥」は老若男女問わずに愛されている商品なのだ。

【見ているだけでもおいしそうな焼鳥】

【見ているだけでもおいしそうな焼鳥】

 甲子園で販売されている串類は「ジャンボ焼鳥」だけではない。歯ごたえがあり、食べ応え十分の「イカ下足串」、こってりとした脂のにおいが食欲をそそる「豚串」、昨年3月に復活した「アカニシ貝串」などバラエティに富んでおり、多くの人が満足できるラインナップとなっている。

 松本さんによると売れ行きが一番良いのは「ジャンボ焼鳥」だそうだが、他の商品と食べ比べてみるのも面白い。

【豊富なメニューが揃っている】(2019年9月現在)

【バラエティに富んだ豊富なメニュー】(2019年9月現在)

 今回の取材では実際に焼いている姿を撮影させて頂いたが、タレの匂いが充満して、思わず食欲をそそられた。店頭にはメニューが掲げられているが、匂いを嗅ぎながらメニューを見ていると、どれを頼もうかと悩んだことがある人もいるのではないだろうか。

【焼き鳥を焼いている所を見るだけで食欲がそそられる】

【焼き鳥を焼いている所を見るだけで食欲がそそられる】

 今回の企画では阪神甲子園球場3大名物グルメである「甲子園カレー」、「甲子園やきそば」、「ジャンボ焼鳥」を紹介してきた。いずれも甲子園を訪れた際には是非とも味わってほしい品々だ。これらの商品をお客さんに満足してもらえるように球場で働く人たちも奮闘している。球場職員の松本さんは仕事への意気込みを語ってくれた。

「球場に来られるお客様に試合観戦以外のところでも満足していただけるように、ニーズを満たしていく思いで頑張っていきたいです。」

 今年で誕生95周年を迎えた甲子園。歴史ある球場の伝統を守り続けるために、そこで働く人たちも全力を尽くしている。

【ジャンボ焼き鳥の外観】

【ジャンボ焼き鳥の外観】

記事=馬場 遼