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できたて! 超人気店「肉山」のステーキ丼がヤフオクドームで食べられる!【Ballpark Trip vol.15】

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 予約の取れないお店として名高い「肉山」。半年先まで予約でいっぱいとなっている同店が、今シーズンからヤフオクドーム内に「肉山 福岡」(以下、肉山)として店舗をかまえた。同店にとって初めてのスタジアム進出である。

【画像:肉山 福岡の外観】

【肉山 福岡の外観】

 ヤフオクドームの2番ゲートを入って正面に位置する同店は、いつ見ても人だかりで溢れている。

 予約の取れない超人気店ではあるが、スタジアムへの出店、そしてテイクアウト型は初めての試み。もちろん多くの苦労もあったという。

 店舗を切り盛りする佐藤店長によると「初めてのテイクアウト型だったので、メニュー作りから大変でした」とのこと。たしかにリアル店舗とスタジアム型の店舗とは何もかもが違う。持ち運びの有無から想定される客単価、客層も異なっているだろう。同じメニューを出しても、簡単に受け入れられるものではない。

 佐藤店長はつづけて、「リアル店舗では締めにカレーを出しているのですが、その評判がよかったのでまずはカレーをやろうと決めました。そこから『肉山』という名前の通りお肉の見た目、ボリューム感が出るような分量をこだわっていきました」と教えてくれた。

 意外にもカレーが最初に決まったのである。

【画像:肉山 福岡の看板】

【肉山 福岡の看板】

 テイクアウト型店舗のこだわりも当然ある。「みなさんご存知のとおり、お肉は時間が経つと、どうしても固くなってしまいます。それを避けるために作りおきはせず、オーダーが入ってから準備を始めています」とのこと。佐藤店長の口ぶりからも、「できたての商品を出す」というこだわりを強く感じることができた。

 もちろん、作り置きをしていない分、若干お客様を待たせてしまうが、現時点でトラブルはないという。しかし、これで満足しているわけではない。「他のお店と比べると、お待たせしているので、オペレーション含め日々見直しています」と佐藤店長は日々、改善を考えているようだ。

【画像:肉山カレー、(ハーフ)】

【肉山カレー、(ハーフ)】

 店舗としてウリとなる商品を伺ってみると、「やっぱりカレーがウリですね。リアル店舗だと締めに出すメニューということもあり、お茶碗サイズなので、ガッツリ食べられるのはここだけなんです。実際に店舗でも出してほしいという声はあるのですが、差別化を図るためにヤフオクドームでしか販売していません」とのこと。肉山カレー(850円)はスタジアムだけで食べられるオリジナル商品のようだ。

 もしかしたら、ガッツリ食べることのできないファンは不安に感じるかもしれない。そこは安心して欲しい。女性をはじめとした少ない量で楽しみたいお客様用には、ハーフサイズ(600円)も用意されている。

【画像:肉山さがりステーキ丼】

【肉山さがりステーキ丼】

 メニュー作成時、最初にカレーを決め、さらには、スタジアムだけのオリジナル商品であるカレーが一番人気の商品なのかと思いきやそうではなかった。「1番人気があるのは、肉山さがりステーキ丼ですね」とのこと。一般的に単価の安い商品が人気となる傾向がある。しかし、肉山はそうではなかった。「肉山=ボリューム感のある肉」という店舗イメージが、お客様に浸透しているからだろう。

【画像:常に作り立てをお渡しすることを忘れずにお客様を迎え入れる】

【常に作り立てをお渡しすることを忘れずにお客様を迎え入れる】

 最後に佐藤店長が「ぜひヤフオクドームに足を運んだら、できたての商品を野球観戦しながら食べて欲しいです」とメッセージをくれた。超人気店であっても、いや、あるからこそ作り置きをしないこだわりを堪能して欲しい。

 いつ見ても並んでいる肉山だが、ボリュームのある商品が揃っているということもあり、試合終盤は比較的空いているという。「ひとつの悩みですね」と佐藤店長は笑う。並ばずに肉山の商品を食するには、試合終盤がオススメかもしれない。

(記事:勝田聡)