- プロ野球
2019.08.07 12:00
仙台の名店「牛たん炭焼 利久」は楽天生命パーク宮城内でもこだわりの炭火焼き【Ballpark Trip vol.13】
東北楽天ゴールデンイーグルスのお膝元である杜の都こと仙台。その名物料理と言えばやはり牛たんだろう。街には牛たんを取り扱う店舗が所狭しと並んでおり、目移りしてしまうほど。仙台駅のおみやげコーナーでも同様に多くの棚を牛たんが占めている。
そんな仙台名物を楽天イーグルスの本拠地である楽天生命パークでも、一塁側GATE13付近の「牛たん炭焼 利久」で食することができる。
2005年から店舗の位置は変わっておらず、多くのファンにとってはおなじみかも知れない。また、現在は三塁側後方のスマイルグリコパーク内でも移動販売店を出店しているので三塁側、レフト側のお客様も安心して欲しい。
利久は「牛たんと言えば利久」と言っても過言ではないほどの有名店だ。連日連夜、多くのお客様で賑わっている。
そんな人気店舗の「こだわり」はどこにあるのだろうか。店舗でスタッフとして勤める阿部さんに話を伺ったところ「常設店舗で提供しているものと同じ牛たんを使用していることでしょうか」との答えが返ってきた。
さらに「この場所で炭火を使って焼いているのも大きな特徴のひとつです。1枚、1枚こちらで仕込んでいます」とも。スタジアムでありながら、街なかの常設店舗と同じものを出しているのは大きな強みだろう。
人気となっている秘訣は、炭火焼きへのこだわりだけではない。「お店は新規のお客様だけだと、なかなか厳しいものがあります。次回も当店を選んで頂くためには接客部分が大事です」とのこと。接客部分に関する意識も高く、かなり力を入れている。
その甲斐もあり、「常連のお客様が多くなりました。ビジターファンの常連様もいらっしゃいます」と常連客がしっかりとついていると教えてくれた。楽天生命パークはライト側にビジター応援席が設けられていることから、ビジターファンも多いようだ。仙台遠征と名物である利久の牛たんを同時に堪能できるわけだ。
もちろんメイン商品の「牛たん焼」だけでなく「牛たんカレー」など、その他のメニューにも牛たんが使われている。
これだけの人気店である。牛たんを求めるお客様で、行列が長くなってしまうことも決して珍しいことではない。「牛たんを食べたいけれども、長時間並ぶのはちょっと…」と考えるファンもいるだろう。しかし、その点は心配無用だ。
阿部さんによると、「スタジアムという特殊な環境ということもあり、店舗型とは違うオペレーションなので最初は戸惑いもありました。でも現在は試行錯誤の末、店舗型よりも早くお客様へ商品を提供できるよう、オペレーションは改善されています」とのこと。たしかに試合中の店舗を確認したところ、待機列はスムーズに流れていた。
仙台名物である牛たんを食べながらの野球観戦は最高だ。
外野席で応援しながらもよし、内野席でゆったり観戦しながらでもよし。この夏にオープンしたばかりのイーグルスタワーから、スタジアムを見下ろしながら食べるのもまたよし。
楽天生命パークで観戦する際のお供として、利久の牛たんはどうだろうか。
杜の都の牛たんはスタミナ満点。箸が止められなくなる美味しさで、ついつい食べすぎてしまうかもしれないが…。
(記事:勝田聡)