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Ballpark Trip

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「BAYSIDE ALLEY」(ベイサイド・アレイ)はビールのおつまみからタピオカまで【Ballpark Trip vol.12】

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 プロ野球界に新しい風を吹き込んでいる横浜DeNAベイスターズ。そんな横浜DeNAは様々なショップを手がけており、にわかに注目を集めている。横浜DeNAの運営するショップを4回に渡ってお伝えしていきたい。

 最終回となる今回は2019年3月にオープンしたばかりの「BAYSIDE ALLEY」(ベイサイド・アレイ)をご紹介したい。

 ちなみに「BAYSIDE ALLEY」は一店舗の名称ではなく、横浜スタジアムの新設したライト側スタンド3階に位置しているフードエリアのこと。現在は「BLUE STAR HOTEL」、「BAY MAGURO」、「BAY CHICKEN LEG」、「HAMASTA SWEETS STAND」、「CRAFT BAY BAR」の5店舗が販売を行っている。その外観は港町・横浜に馴染むレンガ調となっておりまるで洋館のよう。

横浜DeNAベイスターズの山岸信さん

【横浜DeNAベイスターズの山岸信さん】

 取材に伺った時間は平日の17時頃だったにもかかわらず、各店舗ともにお客様で賑わっている。ビジターユニフォームのファンもちらほら見受けられた。横浜DeNAベイスターズの山岸信さんによると「おかげさまで当初の想定よりも、お客様にお越しいただいております」と教えてくれた。やはり、繫盛しているようだ。

上を見上げると星型のライト

【上を見上げると星型のライト】

 一方でお客様が多いからこその問題もある。「1階のように横並びに店舗が並んでいるわけではないのでどうやって並んでいただくか。また、導線をどのように確保するのかに苦労しました」と山岸さんは言う。

 たしかに待機列の作り方は簡単ではなさそう。また、BAYSIDE ALLEYの入り口を越えて、踊り場の方まで伸びることもあるのだという。オープンから4カ月ほど過ぎた現在は、オペレーションの改善も進んでおりスムーズにお客様を迎えられているそうだ。

BAYSIDE ALLEYの入り口に早くからお客様が

【各店舗には早くからお客様が】

流行りのタピオカ入りミルクティー

【流行りのタピオカ入りミルクティー】

 5店舗それぞれに看板商品がある。例えばBLUE STAR HOTELであれば選手が寮で食べているカレー「青星寮カレー 」をカレーパンにした「青星寮カレーパン」。HAMASTA SWEETS STANDでは「みかん氷」に「タピオカ ミルクティー、ボールパークコーヒー」といった具合である。

BLUE STAR HOTELであれば選手が寮で食べているカレー「青星寮カレー 」をカレーパンにした「青星寮カレーパン」

【BLUE STAR HOTELの「青星寮カレーパン」】

 日本人なら馴染み深いカレー、そして日本全国で話題になっているタピオカ。さらには横浜スタジアムの定番である「みかん氷」を同じエリアで販売しているのは、小さいお子様をはじめ様々なお客様を想定しているからこそだろう。

オススメのBAY CHICKENLEGの定番商品「ベイチキンレッグ」

【オススメのBAY CHICKENLEGの定番商品「ベイチキンレッグ」】

 なかでもおススメなのはBAY CHICKENLEGの定番商品である「ベイチキンレッグ」だそう。隠し味には、ベイスターズビールを使っているこちらの逸品。ペッパーを使っておりちょっとピリ辛ではある。

 山岸さんによると「ベイスターズビールに合うメニューを考えて作っていますが、中にはビールを飲まない方やお子様もいらっしゃいます。大人からお子様まで楽しんでいただけるエリアにしたいと考え、ポテトやスイーツなどもこのエリアで販売しています」とのこと。

 球団で力を入れているベイスターズビールに合う商品を販売しつつ、子どもをはじめとしたビールを飲まないお客様のことも考えたラインナップがBAYSIDE ALLEYには揃っている。

老舗「くろば亭」が監修しているBAY MAGUROのベイマグロ丼

【老舗「くろば亭」が監修しているBAY MAGUROのベイマグロ丼】

 おつまみやスイーツだけではなくご飯物も取り揃えている。ガッツリ食べたい方には神奈川県三浦市三崎の老舗「くろば亭」が監修しているBAY MAGUROのベイマグロ丼がオススメ。

 こちらのお店は球団としてもともとお付き合いがあったわけではない。BAYSIDE ALLEYの企画段階で、神奈川県の地元の美味しさを取り入れたいと考えていた際に、スタッフが店舗へと足を運び、味に惚れ込み、店主に相談し出店するに至ったという。

ベイチキンレッグをもつ山岸さん

【ベイチキンレッグをもつ山岸さん】

 最後に山岸さんから「まだまだこの場所を知らないお客様も多いと思います。試合だけではなく、ちょっと早めにご来場いただきBAYSIDE ALLEYに寄って、ここでしか味わえない飲食を楽しんでもらえれば幸いです」とメッセージを頂戴した。

 野球だけではなく、食もスタジアムの雰囲気も全部を含めて楽しんで欲しいとの思いが伝わってくる。

 4回に渡り、横浜DeNAベイスターズの運営する4店舗(箇所)をご紹介した。どのお店も横浜という街を大事にしており、そのイメージをしっかりお客様と共有しようと工夫がなされている。「I☆YOKOHAMA(アイラブヨコハマ)」で掲げているビジョン「野球をきっかけに、”横浜”に関わるすべての人々が一つにつながる」を実践していることがよくわかる。

 横浜DeNAベイスターズとなった2011年12月から7年と半年ほどで、チームのイメージは一新された。“野球”をきっかけにコミュニケーションを育むような地域のランドマークになりたいという「コミュニティボールパーク」化構想にとどまらず、横浜の街中にもスポーツの力で賑わいを創出する「横浜スポーツタウン構想」にも取り組み、これから先もビジョンが共有され、もっともっと進化していくのだろう。

 日本中の誰もが「横浜といえば横浜DeNAベイスターズだよね」と言われる日はすぐ近くに来ている。そんな予感がする。

球団で力を入れているベイスターズビール

【球団で力を入れているベイスターズビール】

(記事:勝田聡)