BASEBALL GATE

Ballpark Trip

Ballpark Trip

昼はカフェ、夜はダイニング!「&9」(アンドナイン)は日常使いにも適したオシャレ空間【Ballpark Trip vol.10】

-Ballpark Tripの記事一覧はこちら-

 プロ野球界に新しい風を吹き込んでいる横浜DeNAベイスターズ。そんな横浜DeNAは様々なショップを手がけており、にわかに注目を集めている。そんな横浜DeNAの運営するショップを4回に渡ってお伝えしていきたい。

【「&9」(アンドナイン)店舗入口はベイスターズラガーの看板がお出迎え】

【「&9」(アンドナイン)店舗入口はベイスターズラガーの看板がお出迎え】

 第2回目となる今回は「&9」(アンドナイン)だ。横浜スタジアムから日本大通り方面へ少し歩いたところにある「&9」。昼間はランチを楽しむことのできるおしゃれな雰囲気のカフェ、夜は賑やかなダイニングとなる。ベイスターズ特製の醸造ビールが球場外で飲めるお店ということでも知られている。

 そんな「&9」について事業本部飲食部浦田晃仁さんに話を伺ってみた。

【事業本部飲食部 浦田晃仁さん】

【事業本部飲食部 浦田晃仁さん】

 まずは「&9」のコンセプトを教えてもらった。浦田さんによると「ベイスターズファン以外でも楽しんでいただけ、野球の試合がない日でも日常使いできるお店を目指しています」とのこと。

 スタジアム近くであり、なおかつ球団が運営している店舗であれば、どうしても「ベイスターズファン御用達」のように感じてしまう。しかし、「&9」は決してそういうお店ではない。ベイスターズファンはもちろんだが、12球団ファン、さらには一般の方までだれでもOKなのである。

 とは言うものの実際のところはどうなのだろうか。浦田さんにお話を伺ってみると「2017年のオープン当時はベイスターズファンが多かったのですが、ここ最近は他球団ファンの方にも来ていただけるようになりました。また野球ファンに限らず、会社帰りのお客様なども増えてきましたね」と教えてくれた。

 ベイスターズファン以外のお客様が増えているのは、お店のコンセプトが街に浸透していることを意味している。

【「&9」(アンドナイン)のレジ周りからもオシャレな雰囲気が漂っている】

【「&9」(アンドナイン)のレジ周りからもオシャレな雰囲気が漂っている】

【「&9」(アンドナイン)店舗内のカウンターもオシャレな雰囲気が漂う】

【「&9」(アンドナイン)店舗内のカウンターもオシャレな雰囲気が漂う】

 今年で3シーズン目を迎えるわけだが、これまでの2年の間にもちろん苦労もあったはずだ。その点を浦田さんに伺ってみると「私をはじめ、スタッフも飲食店の経験なくスタートしたので、オープン当初は苦労しました。知見がなかったので、ほんとうの意味で「0」からのスタートしました」と返ってきた。

 飲食店を手がけるにあたり、すべてにおいて「0」からのスタートだったという。そのため、オープンからこれまで、毎日のように試行錯誤を繰り返しながら工夫を重ねてきたことだろう。もしかしたら、先入観がなかったことが順調な要因のひとつなのかもしれない。

 また、積極的に新しいことにチャレンジしてきたという。「新しいことをやるためにこのお店を作ったので、スタッフ全員で考えながら運営してきました。このお店ならではのノウハウをためていきたいという思いもあります」と浦田さんは微笑んだ。とても働きやすそうな環境だ。

【バットやボールは飾りではなく、実際にビールが出るビアタップ】

【バットやボールは飾りではなく、実際にビールが出るビアタップ】

 スタッフたちの試行錯誤が形となったもののひとつにビアバーがある。

 浦田さんは「オープンから1年経ったとき、『我々の強みってなんだっけ? 』と再考しました。そのなかで出した答えがベイスターズが手掛けるオリジナルビールでした。そのビールの魅力を強く押し出すために、選手たちが使っていて折れたバットや公式試合球をビアタップに使用したビアバーを作りました」と教えてくれた。スタッフたちが話し合い、試行錯誤を繰り返しながら行き着いた答えが、ひとつの形になっているのである。

 最後に浦田さんからお客様へ向けたメッセージを頂戴した。

 「試合がない日でも、「&9」は開店しています。野球ファンだけでなく、地域の方、観光でいらした方などさまざまなお客様にお食事を楽しんでもらえるような空間を作っていきますので、フラッと立ち寄ってみてください。スタッフ一同お待ちしております」

 フラッと立ち寄ることもできるおしゃれな雰囲気の「&9」──立ち上げから2年が経ち、街にも根付いてきた。野球にとらわれず、日常使いのできるカフェ、そしてダイニングとして広まっていく未来はすぐそこにありそうだ。

(記事/写真:勝田聡)