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郡司が豪快2打席連発弾!慶大が無傷の9連勝で3季ぶりのリーグ優勝を決める!【11/2 秋季東京六大学野球 1回戦 慶應義塾大学 vs 早稲田大学】

4試合終了と同時に歓喜の輪が出来上がる。慶大が開幕9連勝で3季ぶり37度目のリーグ優勝を決めた

 慶大が7対1で早大に快勝。開幕から負けなしの9連勝で3季ぶり37度目のリーグ優勝を決めた。

 今季最終週、秋晴れの神宮で迎えた早慶戦。ここまで8戦全勝の勝ち点4、あと1勝すれば優勝が決まる慶大は、リーグ通算55試合登板で15勝(4敗、防御率2.87)の高橋佑樹(4年・川越東)が先発。一方、今季5勝5敗の勝ち点2の早大は、リーグ通算42試合で6勝(11敗、防御率3.12)の早川隆久(3年・木更津総合)が先発。左腕同士の投げ合いで試合が始まった。

 先制したのは早大だった。2回裏に先頭の4番・加藤雅樹(4年・早稲田実)の全力疾走での内野安打から1、3塁として、2死から8番・中川卓也(1年・大阪桐蔭)が初球をライト前に弾き返して1点を奪った。しかし、慶大が直後のピンチを、右翼手・中村健人(4年・中京大中京)の本塁好返球で凌ぐと、続く3回表に2死1塁から目下首位打者の2番・下山悠介(1年・慶應)が左中間を破るタイムリー3塁打を放って同点。そして6回表、今秋に中日からドラフト4位指名を受けた4番・郡司裕也(4年・仙台育英)が、今季1号にしてリーグ通算10本目の本塁打をレフトスタンドに放り込んで逆転に成功した。

6回途中から先発の高橋佑から津留﨑へと継投。リリーフ陣も好投を続けた

6回表、慶大の郡司がレフトへソロ弾。三塁ベースを回ってガッツポーズを見せる

 その後、慶大は6回途中から継投策に入って早大打線を封じると、8回表に前打席でアーチを放った郡司が再びレフトへ、打った瞬間入ると分かる豪快な2打席連続本塁打を放り込んだ。この一発で勢いに乗った慶大は、さらにヒットで塁を埋めて瀬戸西純(3年・慶應)のタイムリー3塁打で突き放しに成功。9回表にも小原和樹(4年・盛岡三)のタイムリーで1点を追加し、超満員の三塁側スタンドはお祭りムード。最後は3番手の石井雄也が三人でピシャリと

8回表、慶大の郡司が再びレフトへ「仲間に感謝したい」と2打席連続となる豪快なソロ弾を放った

 「去年の秋、目の前で三連覇を早大に阻止されてからこのチームは始まった。最後、絶対に優勝して終わろうと決めていたので、結果が出てよかったです」と郡司。明日の2回戦に勝利すれば六大学史上6度目、慶大では1928年秋の91年ぶりの「10戦10勝」の完全優勝となる。「10シーズン目ですが、今回の優勝が一番手応えを感じられる優勝だった」と語った慶大・大久保秀昭監督は、歓喜に浸る間もなく「信念と覚悟を持って今季は挑みました。明日、決めたいと思います」と力強く宣言した。

■慶應義塾大vs早稲田大1回戦
慶應義塾大 001 001 041=7
早稲田大 010 000 000=1

【慶】○高橋佑、津留﨑、増居、石井−郡司
【早】●早川、柴田−岩本
本塁打:慶應義塾大・郡司《6回ソロ、8回ソロ》

◎慶應義塾大・大久保秀昭監督
「本当にありがとうございました。先制されましたけど、すぐに下山がいいところで打ってくれて、主将の郡司が本当に価値あるホームランを2本打ってくれた。去年の秋の敗戦から4年生が中心となって、スローガンの通り毎日毎日、練習して、身につけてくれた。(9連勝について)開幕の東大戦から楽な試合は1試合もなくて、その中で2戦目を明日投げる森田がしっかりと投げてくれて、1戦目を高橋佑樹が守ってくれて、中継ぎで高橋亮、津留﨑、石井がしっかりと投げてくれた。それに尽きると思います。(明日勝てば91年ぶりの完全優勝?)信念と覚悟を持って今季は挑みました。明日、決めたいと思います」

◎慶應義塾大・郡司裕也(4年・仙台育英)
「去年の秋、目の前で三連覇を早大に阻止されてからこのチームは始まった。最後、絶対に優勝して終わろうと決めていたので、結果が出てよかったです。今日まで9連勝で来ましたけど、正直、出来過ぎだと思いますし、何か不思議な力が働いていると思います。(今日の本塁打は)データ班を中心としたサポートメンバーのおかげ。仲間に感謝したいです。明日勝って喜びたいので、今日は切り替えて、帰ってミーティングをします」