片山 勢三（かたやま・せいぞう）
●守備 内野手 ●身長・体重 176cm・105kg
●生年月日 1995年07月09日 ●所属 パナソニック
●球歴 門司学園高→九州共立大→パナソニック ●出身地 福岡県 ●投打 右右

　176cm、105kgの巨体に秘められた、類まれなるパワーが魅力の片山勢三。大舞台やここ一番での強さも折り紙つきで、門司学園高では高3夏の福岡大会・4回戦の宗像高戦で逆転満塁ホームラン。準々決勝の福岡工大城東高戦でもレフトへ豪快な逆転サヨナラ3ランを放ってみせた。

　九州共立大では主将を務め、ラストシーズンの4年秋に九州地区選手権を勝ち抜いて自身初となる明治神宮大会に出場すると、初戦の名城大戦で来秋のドラフト候補と目される栗林良吏（現：トヨタ自動車）に対し、左へ右へと2本塁打を浴びせて5打点を挙げ、チームの全国8強入りに貢献した。

　パナソニックでは1年目からシーズン開幕を告げる3月のJABA東京スポニチ大会で4番に抜擢され、日本通運戦でいきなり2打席連続アーチを放つなど、大会3本塁打の鮮烈デビュー。都市対抗は予選のスランプによりスタメンを外れたが、1回戦のJR東海戦で代打ホームランを放ち、シーズン通算では最多タイとなる公式戦6本塁打で社会人野球ベストナイン（DH部門）に輝いた。

　ただ、今季はシーズンインからバッティングの調子が上がってこず、都市対抗の近畿地区二次予選では8番まで打順を下げられた。それでも、第5代表決定戦・1回戦の日本生命戦でスライダーをレフトスタンドへ運ぶ待望の一発。

　7月の本戦では再び4番を任されるも初戦から10打数無安打と苦しんだが、3回戦・日本製鉄鹿島戦の11打席目に一、二塁間を破る貴重なタイムリー。続く準々決勝のJFE東日本戦は敗れたものの2安打に加え、2打席目には三塁手の左ヒザを直撃する痛烈なゴロを放つなど、代走を送られて交代するまでの3打席すべてで出塁を果たした。

　9月の日本選手権・近畿最終予選でもミキハウス戦でホームランを放ったように、捉えた時の飛距離には目を見張るものがある片山。ぽっちゃりとした体型で愛嬌たっぷりの容貌もプロ向きのキャラクターと言えるだろう。