終盤に粘りを見せた慶大が3対1で法大に勝利。開幕からの連勝を6に伸ばして勝ち点を3とし、首位に立った。
3回、2安打で2死一、三塁とチャンスを作ると、4番・郡司裕也（4年・仙台育英）が粘り、13球目を打ちセンターへのタイムリーで慶大が先制。

攻守に渡りチームを支えている慶大・郡司

7回には2死二塁から適時二塁打を打たれ同点に追いつかれ、続く打者にもライト前へ運ばれるが、ライトの中村健人（4年・慶應）がホームへ好返球を見せてタッチアウト。大久保秀昭監督も「この守りはすごく大きかった」と称えるプレーで勝ち越しは許さなかった。
そして9回、エラーや内野安打などで1死満塁とすると、下山悠介（1年・慶應）が初球をライト前へ運んで勝ち越しに成功。さらに2死満塁と変わるも、郡司が押し出し四球を選び、リードを広げた。

「今季はチャンスでなかなか打てていなかったのでホッとした」という慶大・下山

最終回は津留﨑大成（4年・慶應）が3人で締め、逃げ切った。

大久保監督は試合後、「延長も覚悟しながら、投手の数も計算しながらのゲーム。よく三浦くんから点を取ったし、法大を1点に抑えたのも大きい」と選手たちをねぎらった。一方で「次に大難関の投手がいるので」と次の明大戦を見据えていた。

■法政大vs慶應大2回戦
慶大　001000002=3
法大　000000100=1
【慶】森田晃、増居、生井、高橋亮、○石井、津留﨑-郡司
【法】高田孝、鈴木、●三浦、新井-伊藤

◎慶應義塾大・郡司裕也（4年・仙台育英）
「（押し出し四球の打席は）熱くなりすぎるとボール球を振ってしまうと思ったので、『落ち着け自分、落ち着け自分』と言い聞かせていたので、最後にしっかり見逃せたと思います。大久保監督を日本一の監督にしたいと思っています。（ドラフトもあるが）ラストシーズンなので、優勝したいという思いだけです」
◎慶應義塾大・下山悠介（1年・慶應）
「その前の打席で打てず、またチャンスが巡ってきたので次こそはと思っていました。ゲッツーもよぎりましたが、ちょこんと当ててヒットにできるバッターでもないので、ポジティブな気持ちで『絶対打ってやろう』という思いでした。
（好守も飛び出したが）春も試合に出させてもらいましたが、自身がなくフワフワした感じでした。少しでも自信を持って神宮に立ちたいと思ったので、秋に向けて基礎練習を重ねてきました。今は守備では自信を持ってグラウンドに立てています」