國學院大　101200000=4
中央大　　010000000=1
【國】〇山岡―横井
【中】●鍬原、喜多川、花城―保坂

　初回、2死無走者からヒットと四球でチャンスを作ると、伊藤雅人内野手（2年・関東一）のタイムリーで先制。同点とされた直後の3回は、この回先頭の山﨑剛内野手（4年・日章学園）が三塁打で出塁し、1死から諸見里匠内野手（4年・沖縄尚学）の犠飛で勝ち越しに成功し、続く4回は四球で出したランナーを西丸泰史内野手（指名打者で出場／3年・尽誠学園）のタイムリー二塁打で返し、中央大先発・鍬原拓也投手（4年・北陸）を降板させる。さらに1死二塁として貞光広登内野手（2年・天理）のタイムリーで4点目を挙げる。
　先発した山岡就也投手（3年・広島新庄）は味方の失策などでピンチを幾度か背負うも、最少失点にとどめる好投。前カードの完封に続き、2試合連続の完投勝ちで今季3勝目を挙げた。

高校の先輩である田口麗斗（巨人）を参考に、投球に対する考え方を変えたという山岡（國學院大）

　中央大は、中2日で先発した鍬原が3回途中4安打3四死球4失点と崩れ、打線も得点圏に幾度も走者を置きながらあと一本が出ず。その一方で保坂淳介捕手（4年・佐野日大）が2度、牽制で二塁走者を刺すなどして投手を助け、先週、連日の好投を見せた喜多川省吾（3年・前橋育英）もタイムリーこそ１本浴びたが、自らの出した走者にはホームを許さない粘り強いピッチングを見せた。

◎國學院大・鳥山泰孝監督
「（前の試合が中断を含め）少し待ち時間の長い中での試合開始になりましたが、山岡は精神的成長を感じるピッチングだったと思います。非常に信頼して見続けることができました。打線も一人一人がいい集中力を見せてくれました。まだまだシーズンも半分なので、首位争いということですが一戦必勝という形は変わりません。明日も全力でやりたいと思います」

◎國學院大・山岡就也投手（3年・広島新庄）
「（雨で試合が遅くなったことは）全然気になりませんでした。絶対に落とせないカードではありますが、意識し過ぎずに一人一人をアウトに取っていくことを意識していました。今日は野手のおかげです。今年は打線がよく点を取ってくれて投げやすいですし、守備にも助けられているので野手に感謝しています。
前回の完封勝利はものすごく自信になっています。いつも6回に捕まっていたのでそこを乗り越えられたということで自信になりました。昨年までは奪三振や球速を意識して、いらないことばかりを考えていました。でも今年はしっかり打たせて取るように考えてリーグ戦に臨んだので、最近からしっかりそれができているなと思います。それが完投や、長いイニングを投げられる要因になっていると思います」

文・写真：山田沙希子